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尿路結石/背下部深部/背下部/痛みと病気
§1 尿路結石(痛み・病気)の症状/尿路結石/背下部深部/背下部/痛みと病気
尿路結石の病気症状は血尿を伴う背中の痛み、腹痛と腰痛です。いきなり背中が痛くなり、脂汗を流す様な
状態は尿路結石を疑います。突然のキリキリした痛み、痛みは夜中に急激に起きる事が多い。
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この病気で最も多いのは、全体の70〜
80%を占めるカルシウム結石です。結
石で尿の流れがせきとめられ、 腎盂の
内圧が高まる事で起きるせん痛発作や、
結石が尿路の内壁を傷つけるために生
じる血尿などの病気症状が現れ、男性
の方が女性の2〜3倍程度多く病気罹
患します。好発年齢は40歳代です。
痛みは側腹部から背中にかけて、差し
込むような激しい痛みで、尿の流れに |
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沿う様に、下腹部、.部へ放散します。顔面蒼白、冷や汗、頻脈、悪心、嘔吐を伴う事もあり虚脱状態に陥
る事もある辛い病気です。 男性の場合、血尿を伴いセ スの付け根がチクチクするようでしたら、尿道結石で
す。尿道を通過するときにチクチク痛みます。 女性の場合には、膀胱炎のときと同様の痛みを感じます。膀
胱や尿道の結石の場合、真っ赤な血尿が確認されます。 腎臓結石の場合には血尿の色は紅茶の濃いよう
な色になります。一方で痛みの無い血尿もあります。これには様々な原因が考えられます。(急性糸球体腎
炎、慢性糸球体腎炎、腎血管動静脈奇形の破裂、腎臓癌、膀胱癌など)
尿路結石症という病気は短期で処置されれば、合併症などは有りませんが長期間尿の停滞をさせると、内圧
が高まり水腎症となり、腎機能は低下し、腎盂に停滞した尿で病気感染が起こり易く、腎盂腎炎が合併します。
早期に対処したい病気です。
§2 尿路結石の検査/尿路結石/背下部深部/背下部/痛みと病気
尿路結石の関連検査値・基準値
尿量、尿潜血、尿沈渣、血清尿素窒素
「memomemo!」血尿にはその出方があります。尿路結石の場合は尿全体が血尿、尿の出始め、出終わりの
血尿の場合はその該当疾患が異なることがあります。多くの場合は尿後半の血尿は前立腺関連疾患、尿
前半の血尿は尿道炎などとなり、尿の全体が血尿ですと、尿管結石を始め、糸球体腎炎、腎下垂、特発性
腎出血、良性反復性血尿、腎結核、腎梗塞、腎盂腎炎、腎癌、膀胱炎、膀胱癌、膀胱結石、尿管癌などが
あります。又、血尿が確認された場合には尿の中から癌細胞を調べる事が必要になります。慢性の糸球体
腎炎であれば、いずれ慢性腎不全になる可能性があります。
(糸球体腎炎関連検査値・基準値;血清クレアチニン、尿蛋白、尿量、尿潜血、尿沈渣)
(腎不全・慢性腎不全関連検査値・基準値;尿PH、尿蛋白、血清ナトリウム、血清マグネシウム、リパーゼ、
血清尿素窒素<腎前性>、血清クレアチニン、尿酸、血糖、HbA1c、尿比重、尿沈渣、血清カリウム、HDL、
血清カルシウム、中性脂肪)
§3 尿路結石の療法/尿路結石/背下部深部/背下部/痛みと病気
この病気の対症療法としては、鎮痛剤、鎮痙剤、抗生剤、自然排石のために水分多量摂取(5o以下の結
石の場合は尿路拡張薬と利尿薬を用いた上で、水分を沢山摂り体外に排出します。)、利尿剤、先天性シス
チン結石などは薬物で石を溶かす治療法、自然排石が出来ない場合は、体外衝撃波破砕療法(ESWL)で
体外より破砕する方法、経皮的腎結石摘出(PNL)、衝撃波が届かない結石は、尿道から内視鏡をいれてレ
ーザー破砕する経尿管的結石摘出(TUL)、手術療法などがあります。(体外衝撃波破砕療法などで砕かれ
た石は尿に混じって排出されます。) 近年の傾向では、結石の治療で回復手術をする事は殆ど無くなってお
ります。
腎結石は下腎杯に多いので逆立ちと背部叩打、ジョギング、縄跳びが有効です。
§4 尿路結石の原因/尿路結石/背下部深部/背下部/痛みと病気
尿路結石という病気は尿酸結石、蓚酸カルシウム結石などがあり、高尿酸血症の人は尿酸結石、ほうれん
草などのあく出しをしていない人は蓚酸カルシウム結石が多いようです。お茶などに多く含まれる蓚酸の摂
り過ぎも原因になります。尿路結石という病気は結晶が出来る部位により、腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、
尿道結石などがあります。尿路に奇形、狭窄、腫瘤などがあると尿停滞がおこり尿路通過障害による結石が
できやすい病気です。細菌の中には尿中の尿素を分解してアンモニアを生成し、燐酸マグネシウムアンモニ
ウム結石を作る事があります。又副甲状腺に腫瘍などが出来て、副甲状腺ホルモンが大量に分泌されると、
尿中にカルシウムとリンが排泄され、燐酸カルシウム結石を形成します。尿酸が腎臓から排泄される事によ
り、尿酸結石が、又、先天異常のシスチン尿症ではシスチン結石を作り易い。寝たきりの方の場合は、カルシ
ウム代謝に異常を来し結石が出来易く、食事、薬剤の影響で動物性蛋白質の大量摂取は尿中の尿酸を増や
して結石を作り易くしますので配慮の必要な病気です。
(ご参考/結石の出来る恐れのある薬品 蓚酸の含有量の多い食品)
* カルシウム結石;黄褐色〜黒褐色の表面が不均一で凹凸の多い、尿路に引っかかり易い形状をしたもの
です。蓚酸カルシウム結石とリン酸カルシウム結石があり、大半は蓚酸カルシウム結石です。蓚酸を多く含
む食品はほうれん草、ココア、バナナ(500r以上/100g)、メキャベツ、レタス、サツマイモ(200〜499r
/100g)、紅茶、緑茶、オクラ(50〜99r/100g)などがあります。
* 結石が出来る恐れのある薬品;カルシウム結石/副腎ステロイド薬(副腎機能不全・アレルギー性疾患・関
節リウマチなど)、ビタミンD(低カルシウム血症・骨粗鬆症など)、炭酸脱水素酵素阻害薬(心・肝臓病のむく
み・メニエル病・睡眠時無呼吸症候群・緑内障など) 尿酸結石/尿酸排泄薬(痛風・高尿酸血症など)
* 自然排石;尿量を増やして結石を流しだす保存療法は尿路に目立った狭窄が無い・尿路感染症が無いな
どであれば選択される方向にあります。自然排石促進法ともいいます。(結石が9mm以内なら選択されると
いう資料もあります。) 一日の尿量は2リットル以上に保ち、それだけでは排石し難い場合には尿管拡張薬、
結石溶解剤を用いる事もあります。尿PHがアルカリに傾いている場合に出来易い燐酸カルシウム結石など
には尿を酸性にする薬を使い、 酸性尿で出来易い尿酸結石やシスチン結石に対しては、尿をアルカリにす
る薬を使用します。 排石の際に尿路を刺激して痛みが生じる場合には、鎮痛薬や鎮痙薬を使用して対応し
ます。1ヶ月程度で排石の効果が得られない場合には他の方法を選択します。
* 体外衝撃波破砕療法(ESWL);ESWLは身体に負担の少ない治療法ですが、どの様な結石でも対応でき
るわけでは無く、破砕した石の残りが有りますと、結石は再度成長してしまいます。そのため破片を残らず取
り除く必要があります。 ESWLにより腎盂に出来た大きな結石を破砕した場合で、多量の石片や砂が尿管に
詰まってしまう可能性がある場合には、内視鏡を使用して除去します。内視鏡で完全に除去できない場合に
は、ステントを尿管に挿入・留置して、尿路を確保して自然排石を待つ事になります。砂や石が詰まってしま
いますと、腎機能低下や感染症の発生の恐れが出てきます。
* 尿路結石の再発;近年、尿路結石の除去術後に再発する患者さんの多い事が指摘されております。これは
食生活の偏りなどの生活習慣が、改善されない為としています。
尿路結石は高血圧や高血糖を併発している
場合、結石が心筋梗塞や脳卒中の前兆になるとの専門家の指摘もあり、 早期治療が重要です。発症の原因
は明確ではありませんが、欧米風の食生活の拡がりと共に増加傾向にあり、脂質や蛋白質、糖分の過剰摂取
や脱水などが影響しているのではと考える向きもあります。
ある事例では、突然の血尿で受診し、尿路結石と診断され、偏った食生活や強いストレスが多様な疾患を引き
起こしたとされました。 (尿路結石の他に、その後の診察で副腎ホルモンの異常分泌を伴う高血圧や腎機能の
低下、不整脈が発見されました。)尿路結石は近年急増しており、若年層にも広がりをみせている疾患です。血
液中の尿酸や中性脂肪の値が上昇している場合には、この段階で生活改善を心がける事が大切です。
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