子宮頸癌の治療は手術療法・放射線療
法と 併用して化学療法が適応され、免
疫療法は補助的な位置づけになります。
治療方法は進行期・組織型・年齢・合併
症などを考慮して判断されます。 手術
療法は原則として0期〜Ub期までは腫
瘍の完全摘除が 可能と考えられており
ます。(右図の広汎子宮摘出術標本例
はUb期の摘除例です。 支持靭帯・膣
壁も摘除されております。 矢印の部位
は癌により腫大している部位です)
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擦過細胞診で異常が認められた場合
は、コルポスコピーを用い病変の確認
・局在・広がりを確認します。その部位
からは組織を採取して確認します。細
胞診で異常が無い場合で、 糜爛のあ
る場合でも コルポスコピーによる確認
をします。 早期であれば(生検を行い、
細胞診陽性で、コルポスコピー下で異
常所見が見つからないor 異常所見の
上限が確認できない場合などは)キュ
ーレットを用いて、頸管内掻爬を行います。
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これらで異常細胞の由来が確定でき
ない場合には、 診断を目的とした子
宮頸部の円錐切除術(cervical coni
zation)を適応します。切除はコール
ドナイフ(cold knife) や高出力レー
ザーや超音波凝固切開装置(harmo
nic scalpel )・ループ電極切除法(lo
op electrosurgical exision procedur
e/LEEP)などが用いられております。
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肉眼的に 明らかな腫瘍が存在する場合には、 以後の治療の障害にならないためにも、円錐切除は選
択されません。 |