STD・症状・痛み・病気

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STD・症状/痛みと病気




     
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STD・症状/痛みと病気



     
STD/子宮部/.部/痛みと病気


        
ここで御紹介させて頂いておりますSTDはクラミジア、トリコモナス膣炎、尖形コンジローム、.ヘルペス、

        淋病、梅毒、カンジダ膣炎、エイズ(HIV感染症)、B型肝炎などです。









      §1  STD(痛み・病気)の症状/STD/子宮部/.部/痛みと病気


        STDは自覚症状は希薄ですが、多くの場合オリモノの変化で気付きます。STDの予防も御参考にご覧下さい。

        (尿道炎も御参考にご覧下さい。)


クラミジア 若い人に増えております。軽い下腹部痛やおりもの、不正出血がある程度で自覚症状は殆ど無いので感染が広がり易い。潜伏期間は1〜3週間くらいですが、男性が感染すると尿道内がむずがゆい、、軽い排尿痛、排尿後不快感、尿道から分泌物が確認される、分泌物で下着が汚れるなどもある。まれには男性不 妊症もあります。放置すれば尿道炎、セ ス炎になる可能性があります。オリモノの量が増加するのはクラミジアの症状の一つです。症状が軽く、無症状もあり(無症状の人の方が多いとする報告もある)、気が付き難い。症状が進めば、熱が出たり、痛みが強くなる傾向があります。放置すると卵管が詰まり、不 妊症、子宮外妊娠、早産、流産、低出生体重児などの原因になる可能性があります。感染者の2〜3割を占めるといわれます。感染経路はです。病気が進行し、子宮頸管炎、尿道炎、子宮内膜症、卵管炎(卵管が詰まる原因になる)となったり、腹膜炎、酷くなれば骨盤内に臓器が癒着する事もあります。感染したまま出産すると、赤ちゃんはクラミジア結膜炎、クラミジア肺炎などを起こしたりもします。 
               検査・療法など  原因など
トリコモナス膣炎 .部に痛みや痒みを感ずる膣炎、排尿痛、皮膚が赤くなる事もあります。

黄色や緑がかった色の膿のような、悪臭のするおりものが増えてきたり、おりものに泡が混じる事も有る。炎症が.部まで広がれば膣が赤く腫れ、排尿時やの時、お風呂に入ったときなどにヒリヒリ痛むことも有る。男性は自覚症状が殆どない。オリモノが薄い黄色味を帯び、泡だっているのが特徴です。放置すると不 妊症になる事もある。(卵管炎から不 妊症を起こす)流産や早産を起こす事もあります。

                検査・療法など  原因など
尖形コンジローム 小さいうちは特に症状は無いが大きくなると排尿痛、セ ス痛、痒みなどを伴う事がある。

女性は.部や.のあたり、男性は.や.、.、.のあたりに
いぼ状の良性腫瘍が出来る。先のとがった米粒大で、色は白からピンク色、いぼが増えてカリフラワーのようになることも有ります。ただし、原因ウィルスのヒトパピローマウィルスは子宮頸癌に関わっていると考えられているので治療後も悪化する事の無いように定期的に検診を受ける。潜伏期間は1〜3ヶ月程度です。感染してから、長ければ半年位経過して症状が出る場合もあります。治療をしませんと、相手に移ります。感染したままで出産しますと、産道を通る際に、まれですが赤ちゃんの喉に感染することがあります。この場合、そのいぼが赤ちゃんの窒息の原因になったり、癌の原因になる事があります。
                 検査・療法など  原因など
.ヘルペス 感染後3〜7日程度経過すると.部に不愉快な軽い痒みとその後強い痛みと腫れを感じる。米粒くらいの赤い水疱が出来るが、それが破れると潰瘍になり下着が触れるだけで激しく痛み、排尿も痛みで困難になる。歩行さえもむずかしくなる。足の付け根のリンパ節が腫れて発熱する事もあります。尿道に広がると尿道炎にもなったりします。治ったと思っても繰り返す事が多い。妊娠中の初感染は治り難く、1〜1.5ヶ月位かかる時もあります。

初感染が治まってもウィルスは体内に住み着き、疲労、月経、病気、妊娠など体力が落ちれば、再発もします。再発時も
小さな水疱や潰瘍が出来るが、初感染時よりも症状は軽い。しかし、妊娠中に再発したりすると、流産や早産を引き起こす可能性があり、出産の時に発症していれば、産道感染を起こして赤ちゃんが新生児ヘルペスにかかる可能性が高く、その死亡率は80〜90%にもなる。新生児ヘルペスは生後2日〜1週間のうちに脳炎や肺炎を発症し、10日くらいの間での死亡率が高い。助かっても重篤な後遺症を残す可能性があります。従い帝王切開を選択することにもなります。帝王切開をすれば産道を通りません。感染しても8〜9割は無症状。症状が出ると.はかなり痛む。セ ス後2〜10日の潜伏期間後に、ペニスや膣などの.に小さな水疱ができます。症状が出ている間は、をしてはいけません。再発の症状は軽微のため気付かない事が多く、人に移し易いので、注意します。男性の急性型ではペニスに小さな水疱が沢山出来、尿道炎や水っぽい膿が出ますが、女性の場合より軽度です。痛みや痒みは男女とも同じで、脚の付け根のリンパ節が腫れます。再発は男性の方が起こり易い。
  
                 検査・療法など  原因など  御参考
淋病 男性が感染すると尿道炎を起こし、排尿時に痛みがあったり、尿道から膿が出たり、痒みが出る事もあります。放置すれば尿道炎は酷くなり、排尿困難、排尿時出血などが見られ、更に進むと、前立腺炎、副セ ス炎になる事もあります。進行後に治った場合でも、尿道は狭くなったままで、排尿困難、尿道狭窄が残る事があるため、早期の治療が大切です。但し、陽性反応は6週間以上たってからでないと、出ません。

女性の場合、症状が出難いので放置され易いが、オリモノの増加や.の痒みなど。そのまま経過すると
感染が子宮の奥や卵管にまで及び、子宮頚管炎、卵管炎、子宮内膜症などを起こし、不 妊にも繋がります。膣炎や子宮頸管炎が酷くなれば、黄色い膿のようなオリモノが出ます膣炎を起こしてオリモノが増えたり.部が痒くなるなどの場合は、直ぐ受診しましょう。

尿道に感染が広がると尿道炎を起こし、排尿痛、尿道からの膿もでます。更に進行しますと、
子宮内膜炎、卵管炎を起こす事もあります。また、膿汁が膣から.周辺に流れると.直腸炎を起こします。妊娠中に感染すれば、分娩の時に産道感染し、新生児結膜炎(淋菌性結膜炎)を起こして、赤ちゃんが失明する危険性もある。喉に感染しますと咽頭痛、咳などの風邪様症状を示します目に感染すると結膜炎を起こし酷い痒み、目やにの増加などがありますオリモノの増加するのは淋病の症状の一つですし、黄色味がかって臭くなります。泡立ちは有りません。女性の場合感染に気付き難く、知らないうちに感染源になっている事もあります。放置すると不 妊症などの原因に。潜伏期間は2〜10日です。従い、症状は感染後数日で出ます。
                   検査・療法など  原因など
梅毒 最近、若者の間で広がっております。感染後2〜4週間で症状が出ます。潜伏期間は10日〜90日とされております。症状は出たり、消えたりを繰り返し、約10年程度をかけて進行して行きます。妊娠の初期〜中期の感染、あるいは、感染している状態で妊娠しますと、胎児に感染して死亡、流産、早産になります。妊娠後期での感染では先天性梅毒児が産まれます。しかし、胎児に影響を受けるのは妊娠4ヶ月以降とされ、それより前に治療する事により防止できるとされ、妊娠初期の検査を受ける事により、感染を知ることができます。放置しますと、傷害は重く早期発見、早期治療が大切です。

第T期は梅毒トレポネーマが小さな傷口から侵入して感染する。
感染後3週間くらいが潜伏期で、症状はでません。その後数ミリ程度の固いシコリが出来る。(.に大豆ほどの大きさのかたいしこりができ、)太もものリンパ節が腫れてくるが痛みは無い。シコリはオーラルの場合には唇にもできる。やがてしこりの表面がただれて潰瘍になる(硬化性下疳)(梅毒トレポネーマはこの部分に集まる)。数週間で消えるが治ったのではなく潜伏しただけである。(放置すると表面が爛れ、潰瘍になります。自然に消失するため、治ったと思われ勝ちですが、これは第二潜伏期に入った徴候です。).部に1cm以内の大きさの固いシコリが出来た場合には、梅毒の可能性がありますので要注意です。痛みは無く、通常一個できます。

第U期は感染から3ヶ月〜3年くらいの時期で梅毒トレポネーマは全身に広がっています。非常に感染力の強い時期です。
全身のリンパ節が腫れ、発熱、頭痛、倦怠感、全身に梅毒性バラ疹(小指の先ほどの大きさの斑が全身に出来る)とよばれる赤い発疹がでる。これが消えた後、数ヶ月間、盛り上がった湿疹や膿をもつ湿疹が出たり消えたりを繰り返し、最後には陰部や口の中、乳房など特定の場所に現れる。(.や腋の下などに出来る悪臭を放つブツブツ、口腔内にできる粘膜斑などが現れたり消えたりする、頭部脱毛も起きる。

第V期は感染から3〜10年たった時期で
全身にゴム腫(結節性梅毒ゴム腫)と呼ばれるゴム状のしこりが出来て、痕になることもある。この結節性梅毒ゴム腫は次々に出来、治っても後に瘢痕を残す。従い、容貌はかつての本人とは思えないほどに変わってしまう。

第W期は感染から10年以上たった時期で、病変は心臓、血管、脳などの中枢神経にも及ぶ。
脳や脊髄が侵されて、手足のしびれ、痴呆症状、大動脈瘤などが現れてくるなど重い障害を引き起こす

               検査・療法など  原因など
カンジダ膣炎(膣カンジダ症) 我慢できない位の痒みが、.部から.にかけて起き、白いヨーグルト状のおりものが沢山出ますし、.が赤く、酷くなると熱感を持つ感じがします。(男性の場合は、軽い排尿痛があるだけなので感染には気付き難い)カンジダは常在菌です。もともと多くの女性の膣の内にいるもので、異常に増殖した状態がカンジダ膣炎です。カンジダ真菌の量が少なければ問題を起こしません。オリモノがヨーグルト状で、下着に付いた状態を見ますとカッテージチーズ状に見えます。白くボロボロしたオリモノが増えます。出産時にカンジダ膣炎に罹っていますと産道で赤ちゃんの口に感染することがあります。このカンジダ性口内炎の治療には抗真菌剤を塗布します。

                検査・療法など  原因など
エイズ(HIV感染症) AIDS(acquired immune deficiency syndrome)後天性免疫不全症候群/感染した場合、2週間〜2ヶ月後に発熱、喉の痛み、発疹、首のリンパ腺が腫れるなど風邪に類似する症状が現れる事もありますが、無症状の場合も多く、発現した症状さえ半月程度で自然に治るので、殆ど感染に気付くケースは有りません。この辺りから7〜10年程度の間は無症候性のキャリアという事になります。この潜伏期間が経過しますと、免疫力が落ち発熱、下痢、体重減少という、いわゆるエイズの前段階の症状が発現します。免疫力が更に落ちますと、日和見感染という、通常なら無害の微生物でも感染し、(カリニ性肺炎;カリニ原虫が肺に住み着く、口腔カンジダ症、サイトメガロウィルス感染症、カポジ肉腫;原因不明の皮膚癌の一種、悪性リンパ腫など)又、急激な体重減少などの合併症を発症する状況になります。血液や.、膣分泌液、母乳などを介して感染します。感染していて気付いている人は、アメリカの例では1/4に過ぎず、残りの3/4は自分が感染していることを気付いておりません。そのため、自分が感染源になっている事も自覚しておりません。日本でもエイズに気付いていない人は、顕在化している人の5〜10倍に上ると考えられております。

                
検査・療法など  原因など
B型肝炎 感染しても全くの無症状のケースが多い。急性肝炎の場合、黄疸や全身のだるさ、食欲不振、吐気、嘔吐が現れ、そのうちの1〜2%は劇症肝炎に進行するとされます。感染すれば8〜12週間程度で急性肝炎を発症します。殆どはキャリアになる事はありません。キャリアになると家庭内感染や母子感染を起こす。HBVに感染し、急性肝炎になった場合で、回復すれば抗体ができ、それによりHBVに感染する事は無くなります。しかし、これが慢性化してしまう慢性肝炎に移行すれば、キャリアになり注意をしないと周囲に影響を与える事になります。更に、HBVのDNAが変異した変異型に感染した場合には、症状の進行は、はるかに早く、肝臓は破壊され、死に至る。
                  検査・療法など  原因など 発症など

        





      
§2  STDとは/STD/子宮部/.部/痛みと病気


       
§2−1 STD気をつけたい事/STDとは/STD/子宮部/.部/痛みと病気

        
STD(sexually transmitted diseases)/ 今、感染症は特に若い世代に爆発的に増加しております。昔、性

        病といわれたSTDは自分だけの問題ではなく、パートナーの状態にも大きな影響を受けます。パー

        トナーが多ければそのリスクは相当な大きさになり、そのパートナーが更に複数のパートナーを持っている、

        過去に罹患歴さえあるかも知れません。STDは潜伏期間の長いものもあり、症状が一時で消えてしまうもの

        もあります。結果の重大さは表現できない程のダメージになります。お互いに自分の健康のコントロール(

        康的・衛生的な、セーフなど
)や検査は極めて重大です。STDは女性の方が罹り易く、症状

        も重く、出産による子供への感染リスクもあります。もしも、以下の症状がある場合には、受診する事をお奨

        め致します。





       
§2−2 STDに関連する気になる症状/STDとは/STD/子宮部/.部/痛みと病気


        { @軽い下腹部痛を感じる、A排尿痛がある、B風邪に似た様な発熱、喉の痛みを感じる、Cオリモノが

        増えた様に感じる、Dオリモノがヨーグルト状、カッテージチーズ状、Eモモの付け根のリンパ節が腫れて

        いる、F唇や口の中、喉にデキモノ、潰瘍がある、G.部に強い痛み・痒みを感じる。H.部の皮膚が

        赤い、I.部にイボがあり、痛みはない、J.部に固いシコリがある、Kオリモノが黄色くあわ立つ、臭

        い }






       
§2−3 STDの近年の実態調査/STDとは/STD/子宮部/.部/痛みと病気


        日本で報告されたSTDの2006年6月の1ヶ月間の内容では、男性2,866件、女性2,568件  { 男性/性

        器クラミジア(46%)、淋菌感染症(31%)、.ヘルペス(12%)、尖形コンジローム(11%) 女性/.

        クラミジア(62%)、.ヘルペス(20%)、ヒトパピローマウィルス症(11%)、淋菌感染症(7%) by国立

        感染症研究所 } と報告されております。







      
§3 STDの検査・療法など/STD/子宮部/.部/痛みと病気


         
STDの検査には膣分泌物検査(膣や子宮頸管の分泌物)と血液検査があり、膣分泌物検査では淋病、カ

         ンジダ膣炎、トリコモナス膣炎です。血液検査との複合ではクラミジア、.ヘルペスです。血液検査では、

         HIV感染症、B型肝炎です。梅毒、尖形コンジローマは患部からの組織細胞診でわかります。STDの感染

         者には複合感染も多く、感染のリスクの高い行為は自制しなければなりません。例えパートナーが1人で

         も、そのパートナーが過去に感染していれば感染のリスクは高くなります。STDは自覚症状は希薄ですが、

         多くの場合オリモノの変化で気付きます。 STDの予防も御参考にご覧下さい。


         
クラミジア クラミジアは抗生物質がよく効くのでどちらかが感染の可能性の有る場合など早期に受診して治療する事が、大切です。抗生物質は一回に多量の服薬で終わらせる方法が主流です。2週間程度、薬を飲み続けますが、再発もし易いので、医師の指示に従い、確実に治しましょう。後1〜3週間後に何だろうと不安になったなら、検査を受けて下さい。妊娠中の感染は、治療により、赤ちゃんへの感染は防げます。子宮頸管炎は膣分泌物検査で分かります。卵管炎や腹膜炎は血液検査を行います。
トリコモナス膣炎 トリコモナス原虫の寄生により、起こりる膣炎です。治療は内服薬、膣座薬を同時に処方し、症状が消えた後も膣の奥に原虫が生き残っているため、完治するまでパートナーと一緒に治療を続け、治療後もしばらくしてから再検査を受けて確認する必要があります。トリコモナス原虫は健康な女性でも、膣や膀胱に生息しております。男性は膀胱や尿道に寄生していることが多い。殆どで感染しますが、まれにはトイレの便座、感染者の衣類からも移る事もあるとされます。膣の分泌物を顕微鏡で検査しますと、原虫がうようよ蠢くのが確認されます。治療はカップルでおこない、は禁止です。内服薬は1週間〜10日程度のみます。膣錠を膣の中に挿入して治療する事もあります。通常、約二週間程度で治ります。
尖形コンジローム イボが小さいうちは、薬を塗り、様子を見たりもします。外科的にはレーザー蒸散、凍結治療、電気凝固法などがありますが、肉眼で確認できないものが残ってしまう事があり、再発する事もあります。一方、抗癌剤の入った軟膏を塗る方法などは、治療期間が長く、正常な皮膚にまで塗ってしまうので、その部位が潰瘍性の病変の出来る可能性もあります。検査はいぼの組織を採取してそのウィルスを確認します。完治するまでは、はできません。いぼが治ってもウィルスは体内に残るので、定期的な子宮癌検診が必要です。(尖形コンジロームはヒトパピローマウィルスが原因とされ、このウィルスは男性はセ ス癌、女性は子宮頸癌と強い関わりがあるとされております。)
.ヘルペス 単純ヘルペスが原因で、HSV-1とHSV-2の二種類がある。治療は水疱、潰瘍に症状を和らげる抗ウィルス薬の錠剤の服用や塗り薬をぬることにより、症状はかなり改善される。。.ヘルペスは治り易いが、再発もし易く体力の低下を招かないように注意する事が大切です。症状があればは禁物です。検査は水疱や潰瘍から分泌物を採取し、ウィルスの有無の確認をします。また、血液検査で抗体を調べます。
淋病 薬はペニシリンやテトラサイクリンなどの抗生物質を服用し、子宮頚管炎などを起こしているときは、その治療も併行して進める。慢性化しやすいので医師の指示に従い、完治するまで根気よく治療する必要がある。は禁止で家族などの洗濯物と本人の洗濯物は別にして流水でよくすすぎ洗濯後の洗濯機もよく洗っておく。検査は膣からの分泌物検査、尿検査をします。
梅毒 検査は6週間以上たたないと陽性反応を示さないのでその時期に検査をする必要があります。妊婦が梅毒に感染していますと、胎盤を通じて胎児に感染します。ただ、近年は妊娠中の検査、管理が進んでおり、母子感染は少なくなっております。梅毒は早期にペニシリンを中心とする抗生物質の継続治療で完治します。検査はシコリなどの病変から梅毒トレポネーマという微生物が検出されるかどうかを確認します。それと同時に血液検査もします。第U期くらいであれば治療期間はまだ短くて済むとされます。
カンジダ膣炎(膣カンジダ症) 検査は膣の分泌物を調べればわかります。治療は膣の中を洗浄し、膣錠を1週間〜10日程度用いたり、痒みが強い場合には抗真菌剤軟膏などを塗ります。3〜4日で痒みやおさまりますが、中途で治療を中断しますと、再発し、以前より治り難くなります。医師の指示通り、確実に治るまで治療を継続する必要があります。によるカンジダ真菌が原因の感染症です。カンジダ真菌の異常増殖はで感染者から菌を大量に移された場合にその様になるとされます。(パートナーも同時感染の可能性がありますので、同様に検査治療が必要です。)もう一つのケースは本人の抵抗力が落ちている場合に、カンジダ真菌の異常増殖を許してしまう事があります。
エイズ(HIV感染症) 感染直後は検査での陽性反応は出ません。2ヶ月を過ぎて、血液検査を受ければ、判定されます。検査は保健所で匿名、無料で受けられます。血液検査で5〜10分程度で終わり、結果は2週間程度で判明します。抗ウィルス薬で病気の進行をコントロールし、エイズの発症を遅らせる事も可能です。但し、これらの薬はウィルスの増殖を抑えて、エイズの発症を遅らせる効果はありますが、HIVを体内から完全に撲滅する事は出来ません。更に、強い副作用や、長期に継続使用することにより、効果は薄れてきます。不安があれば、妊娠前や妊娠中に検査を受ける事が大切でしょう。薬は逆転写酵素の働きを阻害するアジドチミジン、チアサイチジンなどと抗ウィルス薬プロテアーゼ阻害剤などの組み合わせで成果をあげている。
発症前のHIV HIVの潜伏期間 エイズの治療
B型肝炎 血液検査をします。妊娠したら検査を受ける事が大切です。
検査 治療






      
§4 STDの原因など/STD/子宮部/.部/痛みと病気


        
STDの知識を持ち、感染を予防する事は極めて大切な事です。そして、その方法はそれ程難しいことでもあり

        ません。1つの予防は100の治療に勝るのです。


クラミジア 軽い痛みであるがSTDの中でも若い人に特に多く、微生物が原因で起きる(クラミジア・トラコマティス)。だけでなく、オーラルによってのどの粘膜に感染し、咽頭炎や扁桃腺などを起こしたり、.を手で触って感染するケースもある。クラミジアに感染していると、エイズに感染する率も3〜4倍も高く厄介です。
トリコモナス膣炎 トリコモナス原虫が寄生することによって起きる。健康な女性でも膣や膀胱に、男性も膀胱や尿道に寄生していることが多い。殆どで感染するがお風呂、トイレの便座、感染者の衣類からの感染もある。感染後は体力の落ちた時など膣の自浄作用が低下したときに発症する。
尖形コンジローム ヒトパローマウィルスにより感染する。が殆どの原因で潜伏期間(1月〜6月)が長いので注意が必要です。この病気は再発の可能性の高い事が特徴です。完全に治癒するまで根気よく治療を続けなければなりません。完治する前に、をすると、相手に移してしまう感染源となります。
.ヘルペス やオーラル、ディープキスなどで感染する。唇や口内に出来るもの(HSV-1)と.に住み着き潰瘍を作るもの(HSV-2)とありますが、最近では、オーラルなどで、口内のウィルスが.に感染したり、.のウィルスが口内に感染する例も増加しています。従い、口内炎と思ってヘルペスウィルスに感染している場合があるので、充分に注意しなければなりません。一度感染すると、体内の神経に住み着いてしまい、完治しない面倒なウィルスです。.ヘルペスでは子宮頸癌の女性の80%にHSV-2が見つかっている。統計的には子宮頸癌と.ヘルペスHSV-2の間には、強い因果関係が存在します。又、HSV患者は心臓病に罹り易い事も分かっております。
淋病 や淋菌の付いたタオル、指などから感染することがあります。目に感染する事もあります。オーラルで淋菌が喉に感染し、喉の痛みや咳など風邪と類似する症状を呈する事もあります。男性の感染率の方が女性の7倍と圧倒的に多い。しかし、女性の方が症状が出難いために、気づき難く、実態を把握し難い。まれに抵抗力のない女性や子供が、大衆浴場やプールなどからも感染することもあります。
梅毒 トレポネーマ・パリダム(梅毒トレポネーマ)という微生物の感染による。強い感染力を持ちます。感染後2〜4週間くらいの潜伏期間を経て第T期は痛みなどは無いが第U期からは全身のリンパ節が腫れ、発熱、頭痛、倦怠感、全身にバラ疹とよばれる赤い発疹がでる。で感染し、その感染力が強く若者の間で感染が広がっており、感染後2〜4週間で症状が出るがその症状は出たり消えたりしながら長い期間をかけて進行してゆく。感染はキス、ペッティング、まれには輸血、感染者の血液に触れる、体液の付いた下着やタオルに触れる事でもあります。
カンジダ膣炎(膣カンジダ症) カンジダ膣炎はカンジダ・アルビカンスという真菌が膣に増殖し、炎症を起こすものです。この真菌は常在菌(普段から健常人の身体に住み着いている菌)で、本人の抵抗力、免疫力が落ちた場合など、異常増殖し発症します。で保菌パートナーから大量に移された場合も感染します。抗生物質などを継続服用している場合や妊娠、糖尿病などに罹患している場合など、発症し易く、注意が必要になります。
エイズ(HIV感染症) HIVは、、注射の回し打ち、輸血や血液製剤などが危険因子として上げられます。更に、傷のある手で.を触る、オーラルなどにより口や喉の傷口からも感染し易い。感染者が妊娠しますと、病気の進行が早くなったり、妊娠中や出産後に様々な感染症にも罹り易くなります。胎児感染率は25〜30%といわれておりますが、妊娠中に抗ウィルス薬を服用すれば、胎児感染率は下げられるとされています。ウィルスは血液、.、膣分泌液などの体液の中に棲息します。は必ずコンドームを使用し、体液や母乳が粘膜や傷口に触れる事によっても感染しますから、歯ブラシ、かみそり、ピアス、は専用の物を使用しましょう。
B型肝炎 HBV(B型肝炎ウィルス)はHCV(C型肝炎ウィルス)よりも感染力がやや強い。主に血液を介して感染するもので、母子感染、輸血、(生理中の、アナル、器具を使った)、.、膣液、血液製剤、針、注射器・注射針の使いまわし、入れ墨などが上げられますが、キャリアと呼ばれるB型肝炎ウィルスの保菌者の多くは母子感染です。子供は持続感染になり、キャリアになります。の場合は、ウィルスを移される側が、通常程度の免疫力を持っている場合には、急性肝炎(一過性)という事になるとされます。母親がウィルスを持っている場合には、赤ちゃんの70%はキャリアになるとされておりましたが、出生直後にワクチンやγ-グロブリンの投与により、発症は激減しています。キャリアとのはコンドームを使用する事により、予防は可能とされます。B型肝炎の現状




      
* キャリア;保菌者


      
* 劇症肝炎;急性肝炎の症状を訴え、その後8週間以内に意識が混濁し、血液中の凝固因子の濃度が低下した

      場合。劇症肝炎を発症すると、その半数は10日以内、4人のうちの3人は3週間以内に死亡する。B型は劇症型

      になりやすいと考えられている。



      
* STDの予防;@コンドームを必ず使用するAの前に排尿し、シャワーなどで身体を清潔にするBオー

      ラルは危険(粘膜から咽頭炎や扁桃炎になったり、口中、咽喉、喉頭部、食道に傷があればさらにハイ

      リスク)Cアナル、月経中のは控える(出血を伴なうはハイリスク)D気になる事や心配

      事があれば直ぐ検査をする(感染直後では陽性反応の出ないものがあります。)



      
* オリモノの変化オリモノの量がいつもより多い、匂いが違う、色が違う、違和感を感じるなど

      STDの気になる症状も御参考にご覧下さい。



      
* 緊急避妊法/EC(ご参考にご覧下さい);避妊しなかったり、避妊に失敗した時、レイプされた時など望まない

      妊娠を回避する最後の手段として緊急に妊娠を回避する方法があります。 日本では、少しずつ認知度は高ま

      って来ておりますが、まだまだ国が承認までに至った方法はありません。しかし、海外では「知らないのは愚か、

      知らせないのは罪」とまで言われているほどの重要性の高い方法といえるでしょう。 海外の場合、副作用の比

      較的低いレボノルゲストレル(LNG)法が主流です。しかし、これは国内では未承認のため、月経困難症などの

      治療薬を転用して、 医師の判断と責任により処方するかに任されている現状にあります。 国内の製薬会社で

      は2009、09に厚生労働省にLNG法の緊急避妊薬の製造販売承認を申請しており、女性の健康と権利を守る

      ための動きが見られる様になりました。但し、緊急避妊は100%確実な方法ではなく、不成功や副作用などの

      リスクを背負って飲まざるを得ない実情も理解しなければなりません。



      
* 緊急避妊法(具体的方法);セ ス後72時間以内に服用する中用量ピル(錠剤)と120時間以内に子宮内に

      挿入する子宮内避妊具(IUD)があります。 一般的なのはピルです。2種類の女性ホルモンを合成したピルの

      ホルモン量は、低用量ピルの約8錠分に相当します。月経周期のどの時期に服用したかにより、避妊の作用

      が異なり、作用機序は詳しく解明されていないが、主に排卵を遅らせたり、子宮内膜を.卵が着床しづらい

      状態にして、妊娠を防ぐのではないかと考えられております。含有ホルモン量が多く、吐き気や嘔吐などの副

      作用が出易いが、服用しない場合に比べて、妊娠率は1/4になるとされます。



      
* 発症前のHIV;「エイズは発症前に発見できれば、死ぬ事は無くなった」デンマークの調査によると、1996

      年以前では、 有効な治療法が出来る以前の為、 25歳で感染が判明した場合、平均余命は約7年でしたが、

      2007年現在では、約40年となり、健康な人の余命50年に近づいていると報告されており、日本でも同様の

      傾向にあります。



      
* HIVの潜伏期間;HIVは、従来は感染から発症まで 10年程度の潜伏期間とされておりました。然しながら、

      1997〜2008年までの82人の患者さんの調査から、 感染したと見られる時期から
3年を経過した患者さん

      の8割で、治療が必要な程度にまで、免疫力が低下している事が分かり、潜伏期間の短縮が裏付けられてい

      る。日本人に多い、ある種の免疫型に対して、ウィルスが抵抗力を備えてきていると考えられております。エイ

      ズは
発症前に発見したいが、 その猶予期間が短くなっている事を示すものであり、早期発見は生存に直結す

      る要件となっています。



      
* エイズの治療;ウィルスの増殖を防ぐ多剤併用療法。 2000年ごろまでは 1日15〜20錠服用しなければ

      ならなかったが、 現在では1日2錠までに減っている。完治はしないが、服用を続ける事により、血中のウィル

      ス量を検出限界以下に抑制でき、 飲食・運動・就労などを含め、 日常生活上の制限は何も無いとされていま

      す。薬の自己負担も、 月額1〜2万円程度であり、検査も3ヶ月に1度、血液検査と薬の処方を受けに通院す

      るだけで済む。 薬の副作用は、体系の変化や脂質異常症の発症も問題はあります。1ヶ月薬を服用しません

      と、ウィルスは極めて増殖する結果になり、中途半端な飲み方でも、薬剤耐性ウィルスが出来、十分な治療効

      果が得られません。



      
* 抗HIV薬;従来、抗HIV薬は免疫細胞に侵入したウィルスが、 細胞の中で増殖するのを抑えますが、2008

      年12月に日本で承認された抗HIV薬は、細胞の受容体をウィルスが結合しない様にして、細胞への侵入自体

      を防ぐものです。欧米では既に2007年に承認されているもので、一般名マラビロクです。これはウィルスの性

      質によっては、効果が無い場合も有りますので、服用前に検査をする必要がありますが、 現況では
従来の薬

      に耐性を示すHIVには有効
と考えられ、治療の選択肢を増やすと期待されています。



      
* エイズ感染(中国);2010、01、21までの報道で、中国湖北省大冶の病院で1996年〜1997年にHIV汚

      染血液による輸血で患者約80人がエイズに感染したと報告されました。病院側はこの事実の連絡を怠り、結

      果、感染が患者の家族にも拡大し、被害者は100人に上るとしています。報道によりますと、病院ではエイズ

      感染の深刻な河南省で売血した事がある農民から血液の提供を受けており、輸血を受けた患者の中には、最

      近になって体調悪化の為に血液検査を受けて感染を知ったケースも有ったとしています。



     
 * B型肝炎の現状現在、日本ではB型肝炎は大半が母子感染です。HBVに感染した母親から生まれた子供

      に、適切な感染予防措置を講じませんと、感染してしまいます。 これは、ワクチンを正しく使用すれば、殆ど感

      染を避けられます。 出産に際し、血液検査が絶対に必要です。その他の感染では、医療行為としての注射器、

      過去の覚せい剤汚染、セ ス渉などがあり、一緒に生活をする場合には、事前にワクチンを接種して、抗体を作

      っておけば、感染しません。HBV陽性の人でも、150万人以上が、現在正常な生活を営まれております。全身

      の倦怠感、食欲不振、黄疸などの症状があれば、早急に受診の必要があります。




      
* B型肝炎の検査具体的には@老人保健法による肝炎ウィルス検査A政府管掌健康保険による肝炎ウィル

      ス検査 B保健所などによる肝炎ウィルス検査です。HBs抗原検査、HCV抗体検査は無料で受ける事が出来

      ます。




      
* B型肝炎の発症HBV保有者は肝炎などを発症しない健康保有者という事になりますが、10%程度の方が、

      慢性肝炎に移行し、肝硬変や肝細胞癌(肝機能が比較的落ち着いていても見られる。 C型肝炎陽性者に比べ

      て年齢が若い)に進展する可能性があります。成人でのHBV初感染では、多くが急性肝炎を発症し、そのうち

      の数%が劇症肝炎になり死亡しています。




     
 * B型肝炎の治療肝庇護療法と抗ウィルス療法(中心的療法)があります。B型急性肝炎や肝硬変、活動型慢

      性肝炎はHBVの量を下げるために、インターフェロン注射とラミブジン、アデフォビル、エンテカビルなど核酸ア

      ナログ製剤の内服治療が主体です。 (肝炎の活動性を鎮静化し、肝不全に進行する事を防ぐ事が目的)(慢性

      肝炎活動型では、核酸アナログ製剤の投与で、肝細胞癌の発生頻度が有意に低下する事がほうこくされており

      ます。)




     
 * 核酸アナログ製剤副作用が比較的少ないが、長期間の服用で耐性株、変異株が出現し、再度重症型肝炎を

      引き起こす可能性がある。




      
* ワクチン接種感染防御の中和抗体を体内で作り、免疫を獲得できる。抗体が出来るまでには、全部で3回の

      接種が必要で、少し時間が罹る(2回目は1ヵ月後、3回目は2回目から3〜4ヶ月後その1ヶ月後に抗体検査を

      行いワクチン効果の有無の確認をする。) 免疫状態を永く保つ必要のある母子感染予防に効果が有り、母親が

      HBVの保有者の場合、保健が適用されます。


















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