急性膵炎・症状・痛み・病気

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急性膵炎・症状/痛みと病気




     
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急性膵炎・症状/痛みと病気



     
急性膵炎/背下部深部/背下部/痛みと病気


      
膵臓は消化酵素を含む膵液を分泌する事により、食品中の蛋白質などの消化を促がします。膵液に含まれ

      る酵素はこの様に蛋白質を分解しますが、 膵臓内では非活性化しているので膵臓に問題が起きる事は有り

      ません。ところが、何らかの原因で酵素が活性化し膵液の分泌が高まる事により膵臓自身に障害を与える様

      になります。急性膵炎はこの様にして起きます。(急性膵炎の原因も御参考にご覧下さい

急性膵炎はほぼ、元に戻る良性疾患では

有りますが、 一端重症化しますと様々な

合併症を生じ、 多臓器不全により死亡す

る事があります。 重症の急性膵炎では、

死亡率15%と予後不良です。 重症急性

膵炎は男性が女性のほぼ2倍強で、男性

は50歳代、 女性は60歳代に多発してい

ます。致命率は、重症膵炎症例では手術

後膵炎は60%、診断的ERCP(内視鏡的

逆行性胆管膵管造影法)は23〜4%と


く、死因は多臓器不全69%で不全臓器

は肺、腎臓などとなっています。







     
§1  急性膵炎(痛み・病気)の症状/急性膵炎/背下部深部/背下部/痛みと病気


       急激な背中の痛みや激烈な上腹部、臍周辺痛みがあり、圧痛も感じます。熱を伴う場合には急性膵炎を疑

       います。 また、飲酒家の方で、
みぞおちから左上腹部の鈍く不快な痛みを感じる場合も、注意が必要になり

       ます。 急性膵炎は命に関わる緊急性の高い病気ですので即刻受診しなければなりません
痛みは背中側

       に広がる事も多く、吐気を伴なう事も多々あります
。脂っぽい食事が引金になる事もあり、飲食後、数時間し

       てから痛みが出てきます
痛みは通常1〜2日で消失しますが、重症では発熱、呼吸困難、血圧低下などの

       ショック症状も起こし、多臓器不全により死亡する事もあります







       * 膵炎関連検査値・基準値 (膵機能検査も御参考にご覧下さい


       リパーゼ
インスリン (* アミラーゼも御参考にご覧下さい。)







     
§2  急性膵炎とは/急性膵炎/背下部深部/背下部/痛みと病気


       
急性膵炎の場合は、アルコールの多飲以外の原因として胆石が原因の膵液や胆汁の逆流胆石を伴った

       慢性胆嚢炎や胆管炎の炎症が、膵臓側に移行
影響します。どの様にして発症するのかは不明ですが、膵

       臓の消化酵素トリプシノーゲンは胆汁によってトリプシンになり活性化し、蛋白質分解酵素としての能力を持

       ちます。その酵素が逆流すれば弊害は明らかです。アルコールの影響を除けば膵液、胆汁、酵素の逆流な

       どが原因ではないかと考えられております。急性膵炎の場合は激しい症状を伴います。


激烈な腹痛、胆石症同様の放散痛、膵臓

浮腫、局所壊死、炎症細胞浸潤、症状が強

ければ、出血や細胞壊死範囲拡大、ショッ

ク症状、膵臓全体の出血性壊死、血管内血

栓の形成増加
アルコールが原因の場合、

膵液の分泌が亢進し膵管の出口がむくみ、

膵管内に膵液が溜まり、膵臓自身に障害を

与える。



*急性膵炎の主な合併症は急性腹膜炎、腎不全、心不全、呼吸障害、膿瘍、ショックなどが早期に出現す

る事があります。




      
§3  急性膵炎の治療/急性膵炎/背下部深部/背下部/痛みと病気


        重症はもとより、軽症でも入院が必要です。入院期間は2ヶ月が最も多く、1年に及ぶ場合もありますが、

        急性膵炎の社会復帰状況は良好です。(1991年には重症急性膵炎は特定疾患に認定されているため、

        認定患者は医療の自己負担分が公費扱いとなっております。)



        急性膵炎の疼痛は激しいので、 疼痛対策として合成麻薬(塩酸ペチジン)や中枢性鎮痛薬のペンタゾシ

        ン+硫酸アトロピン、麻薬(塩酸モルヒネETC)+硫酸アトロピンなどを用います。塩酸ブプレノルフィン(

        オッディ括約筋への影響が少ない)なども用います。



        急性膵炎の治療は、食べたり飲んだりしますと、膵液が分泌されますので、絶食と絶飲により膵液の分泌

        を抑えます。そのため、早期に蛋白分解酵素阻害薬の投与もします。急性胃粘膜病変や消化管出血の合

        併or合併の可能性があれば、H2受容体拮抗薬やプロトンポンプ阻害薬を投与し、胃酸分泌を抑制します。

        治療は重症度を判定し、病態に応じた治療法を選択する事になります。急性膵炎を発症しますと、血管透

        過性が亢進してしまうため、 体液が膵周囲や後腹膜腔などに移行し、その30〜40%もの循環血漿量が

        わずか、2〜6時間で失われます。そのため充分な輸液による電解質補正が行われなければなりません。

        但し、過剰に補充されますと、肺水腫や成人呼吸窮迫症候群(ARDS)を合併し、不足すれば腎不全を来た

        します。(補充目標値はカリウム3〜3.5mEq/L、カルシウム8.0mg/dL)



        急性膵炎は二次感染が早期より高頻度に確認されますので、抗生物質を投与し、細菌感染を予防します。

        (抗菌薬/シプロフロキサシン、オフロキサシン、イミペネムなど)






      
§4 膵機能検査について/急性膵炎/背下部深部/背下部/痛みと病気



        急性膵炎は血中・尿中・腹水中に膵酵素の上昇を認めます。急性膵炎の診断は血清総アミラーゼ活性測

        定が頻繁に用いられておりますが、 血清総アミラーゼ活性は唾液腺疾患、腸閉塞などの膵炎以外の疾患

        でも上昇が認められます。一方で血清アミラーゼは膵酵素の中で最も早く膵炎発症後数日で正常化する。

        アルコール性の膵炎はアミラーゼ活性が低値となる事があります。 { 急性膵炎であっても、血清アミラー

        ゼ値が正常を示すケースは急性膵炎発症後数日経過している、アルコール性膵炎である、高脂血症であ

        る、高血糖である(糖尿病性ケトアシドーシス以外の場合)などが考えられます。→血清アミラーゼ活性が

        正常でも膵炎を否定できない理由}急性膵炎の診断には、膵臓に特異的な膵型アミラーゼ・リパーゼ・エラ

        スターゼ-1などの他の膵酵素も同時に測定し、判定する。




        検査は外来でできるPFD検査(膵外分泌機能経口負荷試験、BA−PABA検査)や血液中の膵酵素の測

        定などがあります。確実に判定する場合はCTや超音波検査、膵外分泌機能検査、内視鏡的逆行性胆管

        膵管造影(ERCP)が必要です。 慢性膵炎という病気と診断されたら脂肪分を避け、規則正しい生活をする

        事が必要です。



        薬物療法もある程度の効果が期待できますが膵石や膵管の狭窄が一部に限られる場合は、この原因の除

        去が有効の場合もあり、膵臓の一部切除する治療法もあります。


血清アミラーゼ 血清中のアミラーゼ量で膵臓病の有無を確認する(外分泌機能調査)
血清リパーゼ 血清中のリパーゼ量で膵臓病の有無を確認する(外分泌機能調査)
尿中アミラーゼ 尿中のアミラーゼ量から膵臓病の有無を確認する(外分泌機能調査)
PFD試験 BT−PABA服用後薬物排泄量の6時間追跡調査(外分泌機能調査)
セクレチン試験 膵液の分泌状況の調査(セクレチン注射後)(外分泌機能調査)
尿糖 糖尿病、腎性糖尿病で陽性となる尿糖濃度検査(内分泌機能調査)
血糖 血糖値から糖尿病の確認(内分泌機能調査)
血漿インスリン インスリンの血漿中の濃度から糖尿病の確認(内分泌機能調査)
フルクトサミン 高血糖が続くと高値になる糖尿病の検査(内分泌機能調査)
グリコヘモグロビン 高血糖が続くと高値になる糖尿病管理検査(内分泌機能調査)
グルコース負荷試験 ブドウ糖を75g内服し血糖値変化を経時確認する(内分泌機能調査)
CA19-9/CEA 主に治療効果確認モニターのための腫瘍マーカー(膵癌治療効果確認)
超音波検査/CT検査 腫瘍有無の確認(膵癌の有無確認)




     
* アミラーゼ;澱粉を加水分解する酵素です。膵臓や唾液腺でつくられますが、急性膵炎や慢性膵炎ではアミ

     ラーゼが増加し、膵臓癌末期ではアミラーゼは組織の荒廃により異常低値を示します。


     
* 急性膵炎の原因;原因としてはアルコール性のものは45%(男性が95%)、胆石性急性膵炎15%(女性が

     多い)、 明確な原因が特定できない特発性急性膵炎も26%あります。 その他の原因としては頻度は低いが、

     外傷・手術・内視鏡的逆行性胆管膵管造影法・膵胆管合流異常・高脂血症・膵管形成異常などもあります。



     
* ERCP;内視鏡的逆行性胆管膵管造影法(endoscopic retrograde cholangiopancreatography)は、近年、画像

     診断の進歩から、 適応は変わりつつあるが、その広範な適応性(胆石症、胆嚢・胆管癌、胆道拡張症、合流異

     常症、急性・慢性膵炎、膵石症、膵腫瘍など)と臨床的意義は大きい。然しながら、検査後に膵炎、胆管炎を発

     症する危険性があり、医療関係者は、適応の選択には充分に注意をし、 又、時間をかけたERCPは、悪循環を

     繰り返す事を考課し、留意する事が求められます。


















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