大腸癌・症状・痛み・病気

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大腸癌・症状/痛みと病気




     
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大腸癌・症状/痛みと病気



     
大腸癌/腰部深部/腰部/痛みと病気


      

大腸癌の発生率は増加を続けており、死亡率

も戦後、年々上昇を続けております。 これは、

とりもなおさず、食生活の欧米化が大きく関与

していると指摘され続けております。 然しなが

ら、大腸癌は遺伝的素因や環境的素因(食生

活、腸内細菌叢、胆汁酸代謝など)など、その

要因として考えられておりますが、 明確な原

因は不明とされております。




     
§1  大腸癌(痛み・病気)の症状/大腸癌/腰部骨部/腰部/痛みと病気


       腰や背中の下の方が痛み排便にも異常がある場合には大腸の病気の可能性があります。下痢や便秘が

       続き、痛みも数週間続いている
様ですと、大腸の炎症や大腸癌の可能性もあります。痛みはジワジワした痛

       みや差し込む痛み(仙痛)を伴うものも多い
大腸癌の症状は血便、便が細くなる、残便感、腹痛、下痢と便

       秘の繰り返しなどの排便に関連する症状
が多く、血便は中でも頻度も高く注意を要します。腹痛の場合は初

       期症状の約80%に差し込むような痛み
がみられ、嘔吐を伴う事も有るとされます。血便の場合には便全体が

       暗赤色
であったり、黒っぽい血液の塊が便に混じったりもします。ただ、痔疾患をお持ちの患者さんは血便を

       痔と勘違いしてしまう危険性があり、痔の治療中の場合は医師も間違える可能性があります。又、発病してか

       ら、2〜3年は自覚症状が無いともいわれております。これが、直腸癌になりますと、
初期症状は.の出血

       であり、
鮮やかな鮮血となります。やはり痛みは初期には殆ど無く、病巣の潰瘍が大きくなり、狭窄が進めば

       腹痛、膨満感、.臀部の放散痛
がおこります。腸骨の上で、左の下腹部が痛む場合には大腸系統、下

       行結腸周辺の異常(腸炎、大腸癌など)の可能性
があります。排便により改善しない様ですと大腸癌の可能

       性があります。
大腸癌の場合には便が細くなります右下腹部に痛みを感じたり、塊を感じる場合、腸結核や

       大腸癌の可能性があります。便秘がちの人で、たまに出る便が細い(直径1cm未満など)場合で、血が混じっ

       ている場合には注意が必要です。大腸癌の可能性があります。



          -大腸癌の部位別症状-

症状 比率
直腸・. 出血(血便) 66.8%
便秘・下痢 27.9%
腹痛 09.4%
腹部膨満 02、9%
無症状 01.8%
貧血 01.7%
腹部腫瘤 00.4%
下行結腸・S字結腸 出血(血便) 46.6%
便秘・下痢 34.0%
腹痛 33.5%
腹部膨満 11.2%
腹部腫瘤 04.2%
貧血 02.7%
無症状 02.2%
盲腸上行・横行結腸 腹痛 54.1%
便秘・下痢 18.7%
腹部腫瘤 16.7%
出血(血便) 16.2%
貧血 13.8%
腹部膨満 09.7%
無症状 02.1%




     
§2 大腸癌と間違い易い病気/大腸癌/腰部骨部/腰部/痛みと病気


痔核(イボ痔) .の外側に出来る外痔核と、内側に出来る内痔核があります。内痔核の出血は特に、大腸癌による血便と混同される事が多い。大腸癌は血液が線状に便に混じる事が多いが、内痔核の場合には、血がポタポタと滴り落ちる事が多い。内痔核と大腸癌の療法を持っている場合も有りますので、専門医の診断が大切になります。
痔瘻 硬い塊が.の周りに出来、抑えると痛みを感じたり、膿も出る事もあります。膿が多量に溜まれば、.周囲膿瘍となることもあります。痔瘻は長期間放って起きますと痔瘻癌になることもあります。
.周囲膿瘍 .の周りが化膿し、膿が溜まっている状態で、徐々に腫れ、重苦しい感じが、咳やクシャミで、強い痛みを感じるようになります。膿瘍が破れれば、痛みは引きますが、放置により膿は溜まり、再発します。
.ポリープ .に出来た炎症性のポリープで、硬いイボが出てきます。多くは切れ痔と合併し、内痔核と合併する事もあります。.ポリープ自体は癌化しませんが、直腸ポリープとの鑑別が難しいケースがあります。
その他の.の病気 裂肛/切れ痔の事で、排便時に痛みや出血を伴います。慢性化すれば、.の外側にイボ状の突起物が出来、排便の都度、脱肛もします。

.狭窄症/.が狭窄しているために便が出難く、お腹もはり、苦しくなります。原因は裂肛や.手術による、瘢痕が原因の場合もあります。

コンジローマ/ウィルスが原因の.周囲のイボで、焼灼するか、液体窒素により凍結させて腐らせ、除去します。

直腸脱/直腸が裏返しに、.外に出てきます。出産などで骨盤内部の臓器の固定が緩くなる事により起きることがあります。



      
* 便秘・痔・癌;.からの出血は、 便秘や痔が原因だと決め付けて、判断を誤る事があります。高齢者の3

      割は程度の差こそあれ、便秘だといわれております。高齢者の便秘の多くは弛緩性便秘(腸管の働きの低下

      による)です。 排便の刺激や痛み・出血を伴う事が、排便行為をより妨げ、便秘を悪くしている可能性もありま

      すし、痔などの.病変や、
癌などの器質的な病変の存在の可能性もあります。軽く考えず、必ず専門医を

      受診する事が大切になります。








     
§3 大腸癌の検査/大腸癌/腰部深部/腰部/痛みと病気


       最も一般的に知られるものが便潜血検査ですね。便に値が混じっていないかを感度の高い方法(化学的、

       免疫学的方法)で調べるものですが、サンプリングには出来るだけ万遍なく採取される事も大切です。陽性

       であれば大腸や胃などの精密検査を実施する必要があります。免疫学的方法の二日法では早期癌で65

       〜79%、進行癌で85%が陽性を示すとされております。直腸の検査としては直腸鏡検査(.鏡検査)が

       あります。.からファイバーを挿入して腸内を確認する検査で外来で比較的簡単に実施できます。この検

       査では直腸全体、S字結腸の一部まで確認でき大腸癌はこの部位に多発傾向がありますために、全大腸癌

       の50%が確認できるとされます。大腸全体を検査するためには注腸造影検査(注腸レントゲン検査)があり

       ます。.から大腸内へバリウムを注入し大腸全体の造影を行い大腸癌の存在、形態が診断され、直径3

       o程度のポリープも判定されますが、大腸癌であるか否かは細胞診による確定診断が必要です。その他肛

       門から盲腸まで内視鏡を使って観察する大腸ファイバースコープ検査があります。この場合ポリペクトミーと

       いう方法でポリープ発見の際にスネアを使い高周波電流で焼ききって摘除できます。これは有茎型のポリー

       プ
ですが、EMRという方法で広基型のポリープも生理食塩水で患部を隆起させスネアで焼き切る方法もあり

       ます。大腸癌の腸壁浸潤度を調べるには超音波内視鏡検査、大腸癌が他臓器などに転移、浸潤していない

       かはCT、MRI検査、肝臓などの転移を調べるのには腹部CT検査、腹部超音波検査などが、肺への転移確

       認にX線検査などがあります。



       大腸癌関連検査値、基準値


       便潜血





近年のステージ別の生存率は、ここ数年で

大幅に向上しております。


ステージWの進行率では、 その生存率は

向上してはおりますが、かなり厳しい経緯

を示します。








     
§4  大腸癌の療法
/大腸癌/腰部深部/腰部/痛みと病気


       近年は内視鏡や腹腔鏡手術の進歩により、早期癌では外科的な手術よりも侵襲の少ない内視鏡的治療が

       選択されるようになりました。大腸癌の内、粘膜内癌と粘膜下層微小浸潤癌の原則的な治療は内視鏡的切

       除です。浸潤を認める粘膜下層癌、進行癌には外科的切除により治療するのが第一選択肢です。少しの進

       行でも手術可能な時期なら、完全治癒も望めます。大腸癌の治療の原則は癌の病巣を残さずに綺麗に取り

       除く事です。その意味で手術は効果的な手法であることがいえるとされています。進行癌であれば手術的治

       療を補助する意味で化学療法や放射線療法が併用される事があります。




      
§4−1 内視鏡的治療/大腸癌の療法/大腸癌/腰部深部/腰部/痛みと病気


       内視鏡的治療の場合、通常は検査時に病変を発見した場合には、同時に切除するのが一般的です。これ

       により、検査と同時に治療が済むため、患者の負担も少なくて済みます。 内視鏡的治療は一般的に、メス

       で開腹しないで治療が出来、侵襲は少なく、回復が速やかで、外来で済み、入院しても短期間で済みます。

       この様に優れた治療法ですが、その一方で、リスクも知っておく必要があります。それは、治療には、頻度

       は少なくても、出血が伴なう事がある事です。癌の切り口から出血をする事です。出血にはその切り口を焼

       いたり、クリッピングなどで止血して対応します。高周波電流を流しすぎる事により、焼いた部分の大腸が弱

       くなったり、穴があく事もあります。 それに伴なう手術が必要になる場合もあります。内視鏡的治療はモニタ

       ー下で行われる手技のため、 高度な技術力を求められる治療法です。 現況下では内視鏡的治療は通常、

       ステージ0〜T期に適応される治療法ですが、 ステージU期でも応用しようとする動向もあり、臨床試験も

       行われております。



       
ポリペクトミー;早期大腸癌でポリープ状のもののうち、絞扼出来る形状のポリープに対して(有茎性ポリープ

       や、広基性ポリープのもの)はスネア(ワイヤー)でポリープを高周波電流で焼き切ります。 痛みは無く、焼き

       切ったポリープは標本として取り出します。





       
内視鏡的粘膜切除術;EMR endoscopic mucosal resection 早期大腸癌で有茎性ポリープや広基性ポリー

       プでない平坦な表面型腫瘍には、スネアは引っかかりません。 そこで、内視鏡の鉗子孔から粘膜下に生理

       食塩水を局注針で注入し、盛り上がった腫瘍にスネアをかけて高周波電流で焼き切ります。ポリペクトミー

       より主流になっております。内視鏡的粘膜切除術で切除できる、可能な病変の大きさには限度があります。

       2pを超えるものになりますと、腹腔鏡手術や開腹手術が選択される事になります。ただし、内視鏡手術だ

       けで済ませたい場合には、腫瘍をいくつかに分割して、 内視鏡的粘膜切除術を何度かに分けて、繰り返し

       実施したり、内視鏡的粘膜下層剥離術などを選択する事もあります。





       
ホットバイオプシー;5o以下の小さなポリープは鉗子で支持し、焼却切除します。





       
内視鏡的粘膜下層剥離術;胃癌の治療法として選択されているもので、大腸癌にも適応を試みられえおりま

       す。大きな病変を粘膜下層ごと根こそぎ剥ぎ取る様な手法で、腫瘍を分割せずに一括で切除できますので、

       取り残しのリスクが低い利点があります。全身麻酔下で行われる、技術力を求められる治療法で、限られた

       医療機関で採用されております。





      
§4−2 外科的治療/大腸癌の療法/大腸癌/腰部深部/腰部/痛みと病気


       
開腹手術は一般的にステージU期以降の進行した大腸癌に対して行われるのが標準的なものです。然しな

       がら、早期癌でも条件により、開腹手術を選択しなければならない事もあります。


       結腸癌の場合には、転移が認められない場合には、腫瘍の局所切除(癌の病変部を含む結腸を20〜30p

       切除)と所属リンパ節の郭清を行います。 転移が認められるケースでは、術前・術後に抗癌剤治療を行いな

       がら、結腸の病巣部だけを出来るだけ切除します。 抗癌剤治療が効果を示す場合には、転移巣を完全に切

       除できる様になるケースもあります。


       直腸癌の場合には、.機能を温存する手術、人工.を造設する腹.直腸切断術などがあります。

       近年では、腹腔鏡下の腸管切除も行われる様になってきております。







     §5  大腸癌の危険因子・予防因子/大腸癌/腰部深部/腰部/痛みと病気




大腸癌罹患危険因子 大腸癌罹患予防因子
高脂肪・肉類・砂糖・卵・焦げた肉・蛋白質過多・アスベスト吸引・大腸癌家族歴・高身長・未産婦(出産経験が無い)・潰瘍性大腸炎・大腸ポリープ歴、過去に大腸癌手術歴、胆嚢摘出歴あり・喫煙・飲酒(ビール) 食物繊維・穀物・野菜・果物・魚・海産物・カルシウム・ビタミンA、C、E、D・運動・多産経産婦・経口避妊薬使用経験がある・非ステロイド系消炎鎮痛剤

    大腸癌の原因は明確には判明しておりませんが、食生活と密接な関係があることは自明の理です。この様な段

    階では大腸癌の危険因子や予防因子を充分に考課して、バランスよく摂食しビタミンなども上手に取り入れる事

    も大切です。実際に高蛋白・高脂肪食(特にウシの過剰摂取)は胆汁酸やコレステロール代謝産物を増加させ、

    更に腸内細菌によって発癌性物質に転換される。低線維成分の食事は便秘になりがちのため、発癌性物質への

    暴露時間を長くすると考えられています。アスピリンなどの非ステロイド抗炎症薬の常用者に大腸癌の発生が少

    ない事が、疫学的に証明されている。米国では近年、大腸癌の発生率が低下しています。それは喫煙率の低下、

    脂肪摂取量の減少、運動などが普及しているのが原因の様です。






















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