骨粗鬆症・症状・痛み・病気
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骨粗鬆症・症状/痛みと病気
骨粗鬆症
/腰部骨部/腰部/痛みと病気
§1
骨粗鬆症
の
症状
/
骨粗鬆症/腰部骨部/腰部/痛みと病気
高齢の方が、
特に覚えがないのに、腰や背中が持続的な嫌な痛みを感じる
場合、骨粗鬆症による痛みの可
能性があります。
痛みは重苦しい状態の痛みです
。この痛みは背骨が変形したり、骨折する事で起こるとさ
れます。脊椎は立位、座位に関係なく負荷がかかっています。特に椎体にはその負担が大きく、椎体後方(
背面)は硬い椎弓根や棘突起などでカバーされています。しかし、前方(腹側)は支えなど無いために、骨粗
鬆症では、椎体の前方側につぶれ易く、その結果、
猫背や腰が曲がったり
します。
背中が、例えば起床時に、
起き上がれないほどに痛む
場合、骨粗鬆症の可能性もあります。骨粗鬆症では大きなクシャミや、布団の上
げ下ろしなどの、
何でもない日常動作でも背骨の異常は起き、痛みます
。脊椎の骨粗鬆症では背中が丸くな
る(円背)腰背痛が起き、背中をハンマーで軽く叩くと痛みがあります。(叩打痛)(参考/この円背は、背中が
伸び難く、曲がる状態になります。 胸椎は後方にカーブしていますが、この度合いが強くなったものです。高
齢者の場合、身長の低くなる原因の一つとされております。)
骨粗鬆症はある程度進行していても、骨の
密度が減少するだけなので、症状も無く自
覚され難い疾病です。進行の度合いが進み
ますと、わずかな事でも(酷ければ、くしゃ
みや抱きしめられただけでも)骨折します。
転倒した場合、骨折し易い部位は、大腿骨
頸部骨折、脊椎圧迫骨折、上腕骨頸部骨
折、橈骨遠位端骨折があります。 風邪の
症状や腫れも無いのに
全身の関節に慢性
的な痛み
がある場合 (特に閉経期以降の
女性)にも骨粗鬆症を疑う必要があります。
骨粗鬆症は閉経後にホルモンの影響で急激
に症状が進みます。 特に身体を動かそうとし
た場合、体位が変わる際に痛みが出現し、動
かさない様にすれば痛みは和らぎます。
§2 骨粗鬆症の
検査
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血液検査、腰椎側面レントゲン、骨塩量測定などで診断します。胃のレントゲンを読影する時に写っている
腰椎の状態から推測する事もできます。近年骨粗鬆症の診断、治療が進歩し早期から正確に対処できるよ
うになりつつあります。診断は腰椎単純X線写真による骨萎縮判定が併記されていましたが、客観的な基準
として骨密度値が取り入れられました。現在標準にされているのは
DXA法
です。しかし腰椎骨密度測定の場
合は全身用のDXA装置という広い設置場所を要する、高価な機器が必要になります。しかし末梢骨などは小
型の安価な機器が多数開発されています。pQCTは末梢骨専用のCTで、皮質骨・海綿骨別に測定できます。
DXA法
;(dual energy X-ray absorptiometry)
全身用、末梢骨専用/測定結果は2つの指標で表される。
Z値/同年齢の平均値を100%として数値
T値/一生で最も骨量の多い時期(20〜40歳代)の平均値を100%とした数値で骨粗鬆症はT値を使い T<70% が骨粗鬆症 70〜80% が骨量減少
2種類のエネルギーの異なるx線を照射し、吸収率の違いを利用して骨量を計測する。再現性は高く、被曝量も少なく、患者の負担の軽い優れた検査法。
SXA法
;(単一X線骨密度定量装置)
pQCT
;(peripheral quantitative CT)末梢骨専用
超音波法
;放射線を使わないので検診に広く使用されている。
X線像骨密度定量法
;(radiographic absorptiometry:RA)
§3 骨粗鬆症の
療法
/
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骨塩量が少ない人が転ぶと骨折し易いので、転倒しないような日常生活の注意が必要です。治療・予防な
どは薬物療法、運動療法、食事療法などを総合的に持続して行います。 血清カルシウム濃度が低い場合
は、骨を溶かしてカルシウムを補給しようとするため、骨粗鬆症になり易くなります。カルシウムは一度に多
量にとるのではなく、継続的な摂取が効果的です。大腿骨頸部・転子部骨折は整形外科手術が原則です。
椎体の圧迫骨折では安静が第一で、急性
期の激痛には消炎鎮痛薬が用いられます
。 手や腕、肩の骨折は原則としてギプス
固定が行われます。鎮痛には、痛む部位
の局所麻酔薬の注射やレーザーなども効
果的です。骨折部の骨が付くまでには、一
般的には2〜3週間がかかります。大腿骨
頸部骨折では、治療や長期安静が寝たきり
の原因になったり、
廃用症候群
の
合併症
に注意が必要になります。
§4 骨粗鬆症の
原因
/
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ダイエットのし過ぎや、閉経以降の女性がなり易い。骨粗鬆症は骨吸収亢進と骨形成低下の2つの原因があ
る。骨粗鬆症の誘因として最も重要なものとしては閉経で、女性ホルモンは過剰な骨吸収を抑制しており、閉
経により女性ホルモンが減少すると骨吸収が異常亢進します。その際骨形成も亢進しますがバランスでは骨
吸収亢進が勝り閉経期骨粗鬆症になります。閉経期骨粗鬆症においては骨形成・骨吸収共に亢進しており、
高回転型(T型)と呼ばれ、加齢に伴う骨形成・骨吸収共に低下している低回転型(U型)と区別されます。骨
粗鬆症は低骨量で、骨組織の微細構造が変化し、骨が脆く骨折し易くなった病態と定義されています。骨粗
鬆症(病気・加齢)は古い骨が壊れる骨吸収と新しい骨が造られる骨形成のバランスが崩れ、相対的に骨形
成より骨吸収が大きくなる時におこります。あるいは骨として完成した骨塩と、骨の元になる類骨の割合は正
常ですが、両者の絶対量(骨量)が著しく減少した状態が骨粗鬆症です。
骨粗鬆症は全身の骨に発症しますが、骨組織が乏しい脊椎にはその影響が出易いとされています。また、
骨粗鬆症は寝たきりに繋がり易く、40歳代から発症するといわれます。大腿骨頸部骨折が増加しています
が無理なダイエットや、加工食品などで簡単に済ます食生活や、運動不足には大きな問題が有る様です。
その他、カルシウムの摂取不足、活性型ビタミンDの不足、女性ホルモンの低下、栄養不足や、骨吸収に関
与する副甲状腺ホルモンの過剰、骨吸収を抑制する作用を持つカルシトニンの分泌予備機能低下などがあ
ります。米国では毎年、骨粗鬆症のために45歳以上の人が骨折する数は、130万人いるといわれています。
別資料には200万人の男性が骨粗鬆症になっており、その8倍の女性が骨粗鬆症になっているとされていま
す。
§
危険因子
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骨粗鬆症(病気・加齢)の危険因子としては、身体が細い、日光に当たる時間が3H以下、カルシウム摂取量
が少ない、カフェイン、炭酸飲料の多量摂取、アルミを含む制酸剤の服用、甲状腺剤の服用、ステロイド(コル
チゾン)、フロセミド(利尿剤)、早期閉経、無月経、拒食症、甲状腺機能亢進症、腎臓病or腎臓結石、糖尿病、
ラクターゼ欠乏症(牛乳不耐症)、腸の病気(結腸炎、回腸炎)、慢性関節リウマチ、アルコール依存症、3週
間以上病臥などがあげられています。骨粗鬆症は骨折に充分注意しなければなりません。そのためには以
上の様な危険因子を考慮し、考えられる対策などを、取り入れられるものは取り入れ、日常生活を送りましょう。
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