トロサハント症候群・症状・痛み・病気

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トロサハント症候群・症状/痛みと病気




     
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トロサハント症候群・症状/痛みと病気



     
トロサハント症候群/眼部/頭部/痛みと病気



     
§1  トロサハント症候群/眼部/頭部/痛みと病気



            目の周辺構造模式図

トロサハント症候群は20歳代〜50歳代

の、 男女を問わずに発症する事の多い

疾患ですが、 小児から高齢者にも発症

します。
片側の眼の周囲に激しい痛み

が起きます。眼球は運動障害や眼瞼下

垂を起こします。
眼痛や頭痛を伴ないま

痛みは眼筋麻痺の出現の数日前か

ら発現する事が多いのですが
、 眼筋麻

痺と疼痛が同時あるいは、 疼痛の方が

後からという場合もあります
。発作は数

日〜数週間持続しますが、その後寛解します。しかし、数ヶ月〜数年後に再発する事もあります。血沈の

中等度の亢進、微熱などの軽度の非特異的な炎症症状を伴なう事もあります。











     §2  トロサハント症候群とは/トロサハント症候群/眼部/頭部/痛みと病気



       トロサハント症候群は、炎症性の肉芽腫が海綿静脈洞やその周辺に作られるため、その近傍を通っている

       神経が圧迫されるために起きます。
片側の第V、第W、V1(三叉神経、第T枝)、

第Y脳神経障害が種々の組み合わせにより

発現します。両側のまれに確認されます。再

発時には、 発病側が反対側に現れる場合も

あります。第U(視神経)、V2(三叉神経、第

U枝)、V3(三叉神経、第V枝)脳神経障害

もまれに確認されます。
* 第V、W、Y葉眼球を動かす神経群 第V1、V2、V3は三叉神経群 第Uは視神経

* 上眼窩裂は第V、W、Y、V1、Y神経、上眼静脈などが通過する頭蓋骨の裂孔




     §4  トロサハント症候群の治療/トロサハント症候群/眼部/頭部/痛みと病気

ステロイドの投与で2日以内に、疼痛や神経

障害は改善され、 肉芽腫も消失しているの

が確認される様になります。 複視症状など

も徐々に改善して行きます。


A 01 本症は眼痛あるいは頭痛を伴なう眼球運動障害である。
02 眼筋麻痺は糖尿病・膠原病・特異性炎症などの全身性疾患と直接の因果関係を持たない。
03 小児より高齢者に及ぶが、20−50歳代に発症することが多い。
04 性差は無い。
05 疼痛の出現は眼筋麻痺に数日先行する事が多いが、同時あるいはそれ以後に出現する事もある。
06 一側性の第V、W、V1、W脳神経症以外が種々の組み合わせで見られる。まれに両側性障害を認め、また再発時に病側が交代する事がある。U、V2、V3脳神経障害もまれにみられる。
07 発作は数日〜数週間持続してその後寛解するが、数ヶ月〜数年後に再発する事がある。
08 血沈の中等度亢進、微熱などの軽度の非特異的炎症症状を伴う事がある。
09 髄液には著変を認めないことが多い。
B ステロイド薬投与により、疼痛及び、神経障害は48時間以内に著明に改善する。
C 診断上、眼静脈(海綿静脈洞)撮影、及び頚動脈撮影が必要である。
01 静脈撮影;上眼静脈の上眼窩裂の閉塞、壁不整を認め海綿静脈洞は造影されないか、造影不良である。
02 内頚動脈造影;内頚動脈・海綿静脈洞部の内腔狭窄を認めることがある。動脈瘤、占拠性病変などを示す所見は無い。
03 CTスキャン(頭部、眼窩)上、他疾患を除外できる。
D 病理学的には海綿静脈洞及び、その周辺に非特異性肉芽腫を認める。
診断基準;Aを参考とし、下記に分類する。開頭術剖検を行ったものは、Dを参考にして別途検討する。
確診;A1、A2、B、Cの全てをみたすもの。
疑診;A1、A2を満たし、かつBまたはCも満たすもの。

                                           by 厚生労働省 Tolosa-hunt症候群診断の手引き











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