三叉神経痛・症状・痛み・病気

三叉神経痛・症状・痛みと病気

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三叉神経痛・症状/痛みと病気

中分類/頭部/痛みと病気　　◎ここは中分類エリアです。（濃い目のパープル）三叉神経痛個別ページはこの 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エリアの下からです。 　　　　　（以下は中分類ジャンプボタンです。） 　　　　　お知りになりたい部位の関連のボタンをクリックして頂きますと、他の中分類ページにジャンプします。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-以下より個別ページ- 三叉神経痛・症状/痛みと病気 　　　　　三叉神経痛/頭部神経痛/頭部/痛みと病気 　　　　　　　三叉神経痛の痛みは３つの分枝の支配領域に沿って発現します。第一枝は前額、目、鼻を含む領域で、第 　　　　　　　二枝は上顎、側頭部前方、頬上部、鼻の一部、第三枝は顔の側面の大部分と下顎です。 三叉神経痛は原 　　　　　　　因不明のものが多く、 これは特発性（真性）三叉神経痛と呼ばれます。 特発性ではないものは症候性三叉 　　　　　　　神経痛と呼ばれ、原因疾患として帯状疱疹後神経痛、腫瘍、抜歯後、炎症などがあります。特発性の場合と 　　　　　　　異なり、痛みを誘発する引金は無く、持続性の痛みを特徴とします。 　　　　　§１　　三叉神経痛（痛み・病気）とは/三叉神経痛/頭部神経痛/頭部/痛みと病気 三叉神経は眼神経（第�T枝）という 眼から上に分枝する部位と上顎神経 （第�U枝）の下眼瞼から頬、上口唇、 上顎、歯などに分枝する部位、下顎 神経（第�V枝）の下口唇や下顎に分 かれております。三叉神経は顔、歯、 舌などの感覚を司るため、食事や洗 顔、会話などに誘発されて痛みがお こります。三叉神経痛は殆ど片側に おきる一側性が特徴で、触れるだけ でその刺激により、激痛が誘発され る部位（顔面・鼻・口腔など）をトリガーゾーンといい、激痛を誘発する運動はトリガーアクションと呼ん でおります。痛みが両側に起こる場合、麻痺や感覚障害を伴う場合などは脳腫瘍、脳血管障害、鼻や 眼の病気など他の病因を疑わなければなりません。三叉神経痛は第３枝領域（下顎神経）の下顎が最 も多発し、第１枝（眼神経）の部位が発生頻度が最も少ないとされております。 　　　　　§２　　三叉神経痛（痛み・病気）の症状/三叉神経痛/頭部神経痛/頭部/痛みと病気 　　　　　　　痛みの発作は激烈で、 突然電気が走る、痛みは一瞬、痛みが走った後、３０秒程度鈍痛が続く、痛みが一分 　　　　　　　以上続く事が少ないのも特徴です。 痛みのあった部位は感覚の異常が残りません。三叉神経痛は小脳の血 　　　　　　　管が神経を圧迫して起こる事が多いため、血管の拍動が強くなる、緊張する日中に激痛が起こる事が多く、睡 　　　　　　　眠中には痛くないのも特徴の一つです。三叉神経痛は大部分が４０歳以降の特に女性に多い（男性の２倍）神 　　　　　　　経痛で、針を刺された様な突発的で、間欠的な痛みがあり、痛みは殆ど一分を越えることはありません。 　　　　　§３　　三叉神経痛（痛み・病気）の療法/三叉神経痛/脳部/頭部/痛みと病気気 　　　　　　§３−１　三叉神経痛（痛み・病気）の手術療法/三叉神経痛/頭部神経痛/頭部/痛みと病気 　　　　　　　三叉神経痛は、脳幹から三叉神経が出てくる部位の神経を、 血管が圧迫する事により起こるものと考えられ 　　　　　　　ておりますが、単純Ｘ腺やその他画像診断で血管が神経を圧迫している部位を限局できれば、脳神経外科手 　　　　　　　術としては 比較的小規模の手術で済みます。 この神経血管減圧術は三叉神経を圧迫して痛みを起こしてい 　　　　　　　る血管を神経とを離しますが、数パーセントの確率で聴力障害（聴神経が平行して走行しているために傷付け 　　　　　　　ると障害が起きる）、顔面神経麻痺などの合併症が起こる報告もあります（小脳の出血や梗塞の可能性など）。 　　　　　　　手術は頭蓋骨に小さな穴を開け、小脳を少し避け、血管を引き離す。 あるいは血管と神経の間にクッションを 　　　　　　　挿入します。 （微小血管除圧術）三叉神経痛の成功率は８０％以上とされますが、再発する事もあります。脳 　　　　　　　外科手術は侵襲が大きい事、成功率など難点があるとも言えるかもしれません。 　　　　　　§３−２　三叉神経痛（痛み・病気）の放射線療法/三叉神経痛/頭部神経痛/頭部/痛みと病気 　　　　　　　 照射設備を装備する施設は限られますが、ガンマ ナイフという 放射線の細かいビームを病巣部に集 中して照射する方法があります。 これは欧米で広 く実例が報告されておりますが、 鎮痛効果が弱い 、再発が多いなどの課題も報告されております。 この方法は痛みを起こしている三叉神経線維に高 線量を当てるものですが、 手術療法のように原因 血管を根本的に処理していないために、 長期的な 結果がどうなるかなど 不明な点も多いといわれて おります。 　　　　　　§３−２　三叉神経痛（痛み・病気）の神経ブロック三叉神経痛/三叉神経痛/頭部神経痛/頭部/痛みと病気 　　　　　　　神経ブロックは外来で行える、簡単で痛みが限局している場合には、劇的な効果が得られる方法です。局所 　　　　　　　麻酔剤で効果が短時間で再発してしまう場合には、神経破壊剤を用いる神経ブロックが実施されております。 　　　　　　　上顎神経や下顎神経などに局所麻酔薬を注射して痛みをとります。 ただ、神経を破壊してしまうために副作 　　　　　　　用として痺れ、灼熱感など神経障害性疼痛が可能性としてあります。 　　　　　　　副作用を回避するために、神経破壊剤の代わりに高濃度の局所麻酔剤で効果が長期間（数ヶ月）持続する 　　　　　　　方法の報告もなされております。 　　　　　　§３−３　三叉神経痛（痛み・病気）の薬物療法/三叉神経痛/頭部神経痛/頭部/痛みと病気 　　　　　　　三叉神経痛はカルバマゼピンというてんかんの薬が内服薬として有効とされております。しかし、肝機能障害 　　　　　　　や誘眠作用やフラツキ、 めまい、吐気、蕁麻疹、下痢など副作用があり、 アレルギー反応も時に起こします。 　　　　　　　長期間の投与や投与量を増量する場合には、副作用は起こりやすく、 そのために投与を継続する事が困難 　　　　　　　になる場合もあります。更に、内服を継続していますと、徐々に効果が薄れてくる事もあります。 　　　　　§４　　非定型三叉神経痛/三叉神経痛/頭部神経痛/頭部/痛みと病気 　　　　　　　非定型三叉神経痛は歯の治療などで三叉神経を傷つけてしまったために起こる事が多いものですが、原因の 　　　　　　　分からないもの、特定できないものが多い事が殆どです。眼科、耳鼻科、歯科などを受診され痛みの原因が不 　　　　　　　明でペインクリニックに至るケースが多く、鎮痛剤や神経ブロックなどや、不安、緊張、疲労などで痛みが増強 　　　　　　　すると判断される場合には、抗鬱剤、抗不安薬などが処方される事もあります。更に慢性の顔面痛などでは内 　　　　　　　因性（心理的な因子）のケースが加わっている場合もあり、その様なケースの場合には神経内科、精神科、心 　　　　　　　療内科などのケア、治療も必要になる場合もあります。 　　　　　　§４−１　歯痛の場合/非定型三叉神経痛/三叉神経痛/頭部神経痛/頭部/痛みと病気 　　　　　　　歯は三叉神経の細い枝が象牙質の内側に分布しています。虫歯の治療、抜歯や歯槽膿漏などで三叉神経を 　　　　　　　痛めたり、三叉神経が露出したりしますと過敏になりますし、炎症が歯髄までに及びますと、歯の中も圧迫され、 　　　　　　　拍動性のズキズキした痛みも感じるようになります。一般的な虫歯の治療などの場合は消炎鎮痛剤が効果が 　　　　　　　ありますが、消炎鎮痛剤などを服用しても痛みは治らず鬱々とするケースもあります。これは神経障害性疼痛 　　　　　　　と呼ばれ、三叉神経が虫歯の治療や抜歯などで障害を受けた事によるものです。三叉神経は敏感な神経で痛 　　　　　　　みや痺れが長く続きます。この抜歯後痛は治療の難しい痛みとされ、歯髄の治療を受けた患者さんの６％程度 　　　　　　　に起きるとされる報告もあります。これらのケースがペインクリニックに受診するケースになります。 　　　　　　　* 三叉神経損傷痛；顔を洗っていて、頬の特定の場所、目の下辺りにかすかな痛みを感じ、痛みが次第に強く 　　　　　　　なり、顔に触れるとズキッと指すような痛みは、 知覚神経である三叉神経が血管に当たっている場合などにあ 　　　　　　　ります。この場合、歯科領域ではなく、三叉神経痛の可能性があるため、脳外科に行く事になります。但し、同 　　　　　　　様の痛みでありながら、｢三叉神経損傷痛」も三叉神経の部位が痛む信号を出します。これは、歯と骨をつなぐ 　　　　　　　歯根に炎症を起こしていたために、この部位が傷ついている事がある為です。 この場合には、傷付いた部位の 　　　　　　　治療をしないと痛みは消えません。この痛みの表現は、ジリジリとした嫌な痛みと共に、重苦しく、締め付けられ 　　　　　　　る様な痛みとしています。 　　　　　　§４−２　顔の痛みの場合/非定型三叉神経痛/三叉神経痛/頭部神経痛/頭部/痛みと病気 　　　　　　　顔の痛みの場合、側頭動脈炎の可能性もあります。痛みは耳介から側頭部にかけて感じるもので、動脈の拍 　　　　　　　動に同調して感じます。 これは高齢者の方に考えられるまれなケースですが、血液検査、組織検査で炎症が 　　　　　　　確認されれば特定できます。早期に専門医に受診する必要があります。遅れますと、場合により（眼の動脈に 　　　　　　　炎症が及んでしまう場合）失明の可能性もあります。 　home(痛みと病気）>頭部>頭部神経痛>三叉神経痛

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