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痛風/手指足指部/手脚部/痛みと病気
尿酸は核酸代謝の最終的な産物で、血液中の尿酸値が高い高尿酸血症とは7.0mg/dLを越えるものをいい
ます。 痛風は尿酸の過形成、あるいは排泄障害により高尿酸血症を引き起こした結果、尿酸結晶を晶出し
たために痛風発作が出現します。痛風は今までは、50歳代に好発しておりましたが、30歳代に移行してお
り、肥満や高血圧、高脂血症、耐糖能異常の人により多く確認されております。
§1 痛風(痛み・病気)の症状/痛風/手指足指部/手脚部/痛みと病気
足の親指の付け根が赤く腫れ、痛む場合には痛風が考えられます。間欠的に親指が痛むようでしたら、受
診する必要があります。 これは尿酸が正常に代謝されないために、関節やその周辺に尿酸の結晶が出来
てしまうために起きる激痛です。 足の親指の関節は、 痛風の痛みとして始まる事の多い部位ではあります
が、他の関節にも発生することもあります。当初、痛みは1〜2週間で治まるため、治ったものと間違える可
能性もあります。 ですが、またある間隔をおいてまた、発作が起きる様になります。 定期的な親指の痛み
はもう痛風と考えて見るべきです。 痛みを繰り返しておりますと、最終的には致命的な疾患に至る事もあり
ます。
§1−1 痛風と間違い易い病気/痛風/手指足指部/手脚部/痛みと病気
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慢性関節リウマチ |
痛風 |
痛みの部位 |
複数、左右対称 |
足の親指、左右不対称 |
性別 |
60〜80% 女性 |
95% 男性 |
家族性 |
あり |
あり |
痛み |
徐々に痛み出す |
急に痛み出す、激痛 |
症状 |
慢性 進行性 |
間欠的 |
筋萎縮 |
あり |
なし |
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§2 痛風とは(痛みと病気)/痛風/手指足指部/手脚部/痛みと病気
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痛風という病気は激痛を伴う急性関節炎を
特徴とする疾患で、関節以外にも腎臓など
に障害を起こす全身病です。尿酸はプリン
体から造られますが、 遺伝的に細胞の代
謝機構に問題がある場合や、プリン体(プ
リンヌクレオチド)の多い食事を 好んで食
べていると尿酸が増えてしまいます。 |
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アルコール特に(ビール)を多飲した場合などに
も、尿酸の産生過剰がおこり、 尿酸値が上昇し
ます。 この高尿酸血症は比較的男性に多く発
症する疾患です。激痛のあとしばらくして解消
し、 また、暴飲暴食を繰り返してこのパターン
を繰り返しておりますと、この間隔はどんどん
狭まって行きます。放置すれば体内の多くの
関節に痛風結節が出来、 激痛で体が動かせ
なくなる事さえあります。腎機能障害を生じれ
ば、腎結石、腎不全、尿毒症、更には脳卒中、
心筋梗塞の引金にもなり得ます。 |
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§3 痛風の検査/痛風/手指足指部/手脚部/痛みと病気
典型的な症状は、下肢関節や親指の付け根あたりに好発するものですが、関節包や腱鞘滑膜、耳介軟骨
などにも痛風結節を生じる事もあります。 急性関節炎発作と高尿酸血症により、診断され、 診断を確定す
るには、関節液あるいは結節を吸引し、尿酸結晶の存在を証明します。
関連検査値、基準値
尿酸、尿PH、中性脂肪
§4 痛風の療法/痛風/手指足指部/手脚部/痛みと病気
薬物療法と食事療法があります。同時進行が多いのですが、禁酒、プリン体の多い食品を避け、過食を避
け、尿酸の排出を促進するため野菜、海藻をとり、水分も充分摂取する事が必要になります。その他、運
動不足を解消し、高脂血症、高蛋白食なども改善するための生活習慣の見直しも必要です。非ステロイド
抗炎症薬の大量投与が第一選択肢となります。症状によりコルチコステロイド経口投与、あるいは関節内
投与をします。患部を安静に保ち冷却し、禁酒します。血清尿酸値は4.6〜6.6mg/dLにコントロールするの
が、痛風発作の発生を抑えられるとされます。そのため、痛風発作が軽快した後も、高尿酸血症の治療を
継続しなければなりません。尿酸排泄低下型には尿酸排泄促進薬を、 尿酸産生過剰型には尿酸生成抑
制薬を用います。
§5 痛風の危険因子/痛風/手指足指部/手脚部/痛みと病気
プリン体の多いアルコール、ビール、肉、魚、豆腐、納豆、ラーメンスープ、まぐろ、じゃこ、数の子、アサ
リ、たら、シラス、レバーなどを減らし、尿酸排泄を促すために尿量が2リットルになるのを目安に水分を
多く取るようにします。痛風という病気は風が吹いても痛いと言われるぐらいの痛みを伴いますので、発
症する前に対策を講じておきたいものです。
痛風という病気は痛みが治まると病気が治ったように勘違いをされる方がいますが、尿酸値を低い水準
で維持しなければなりません。痛風の発作が頻発するようになると、尿酸対策ばかりでなく、腎臓病や動
脈硬化、脳梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞などの疾病にも注意を払う必要が出てきます。
更には、痛風は肥満、高血圧、高脂血症などとの合併も多く、痛風は死ぬまで管理療養を続け無ければ
ならない病気です。
§6 その他の痛風関連情報/痛風/手指足指部/手脚部/痛みと病気
加齢と共に好発する偽痛風は関節軟骨や半月板、滑膜などにピロリン酸カルシウム(CPPD)結晶が沈着
して、急性痛風様の症状を引き起こすものです。 軟骨石灰化症という疾患はCPPDや、塩基性リン酸カル
シウム、蓚酸カルシウムなどが沈着するものですが、 これは関節炎の発作を起こさないものや、多関節
炎、変形性関節症に類似する症状を呈するものもあります。このCPPDの沈着は加齢に伴ない頻度が増
加します。
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