骨髄炎・症状・痛み・病気

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骨髄炎・症状/痛みと病気




     
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骨髄炎・症状/痛みと病気



     
骨髄炎/手脚骨部/手脚部/痛みと病気


      骨髄炎には急性骨髄炎と慢性骨髄炎があります。慢性骨髄炎には一次性と二次性があり、一次性は最初か

      ら慢性化の傾向をたどるもので、二次性は急性骨髄炎から続発したタイプをいいます。




     
§1  骨髄炎(痛み・病気)の症状/骨髄炎/手脚骨部/手脚部/痛みと病気



急性骨髄炎高熱や激痛を伴ない、重篤な全身症

状を呈します
局所の発赤・熱感・圧痛・腫脹が患

部の全周にまで拡大します
。小児が罹患した場合

には、 患部を動かさなくなったり、患部に負荷をか

けることは、出来なくなります。




慢性骨髄炎
;全身症状は乏しい傾向にありますが、

再燃を繰り返す事により、 難治性に移行するケー

スも多い。炎症再燃時には、赤沈値は亢進し、CR

Pは陽性となります。





     
§2  骨髄炎とは/骨髄炎/手脚骨部/手脚部/痛みと病気


急性骨髄炎は従来では、血行性(炎症が骨幹端部に始まり

、 骨体部に拡大する/大腿骨・脛骨・上腕骨に好発)が原因

で発症するものが多かったが、近年では、術後の感染や骨

折などの外傷に伴ない、 感染するケースが増加しておりま

す。患部の骨組織が壊死を来たし、結果、腐骨を形成し、周

囲の骨は硬化して骨柩をつくります。 骨髄中の膿瘍も骨外

に溢れ出るようになり、骨膜下膿瘍を形成し、それが更に皮

膚に至り、瘻孔を作ったり、関節包をも破り、関節炎を発症

させる事もあります。



       
慢性骨髄炎は急性骨髄炎から移行するケースと、当初より慢性骨髄炎として発症するケースがあります。







     
§2 骨髄炎の検査/骨髄炎/手脚骨部/手脚部/痛みと病気


       
急性骨髄炎;乳幼児の場合には、X線陰影で骨膜反応や骨萎縮が確認されるまでには1〜2週間程度かか

       ります。その他早期診断には、骨シンチグラフィやMRIが有用ですが、骨シンチグラフィは、陰性の場合も有

       りますので注意が必要になります。その場合でも、穿刺あるいは局所切開により膿汁を確認できれば、確定

       されます。 その膿汁はグラム染色と細菌培養に供されますが、菌(起炎菌/黄色ブドウ球菌・MRSA・グラム

       陰性桿菌など)が検出されないケースもあります。起炎菌で最も多いものは黄色ブドウ球菌です。



       
慢性骨髄炎;X線陰影は不規則で、空洞や腐骨も確認される様になります。MRIは病巣の広がりや膿瘍の存

       在を明らかにするのに有用です。 治療法を選択する場合にも、有用な方法といえます。その他、骨シンチグ

       ラフィも用いられます。




       関連検査値、関連検査

       赤血球沈降速度亢進、白血球増多、CRP陽性



     
§3  骨髄炎の療法
/骨髄炎/手脚骨部/手脚部/痛みと病気


       
急性骨髄炎;患部の安静・固定の上、抗生物質(3ヶ月間程度)を投与し、膿瘍穿刺、排膿を督励し、骨髄内

       圧を下げ、炎症の拡大を防ぐようにします。 そして、この炎症が長引く場合には、酸素殺菌・好中球の殺菌

       効果を高めるために、高気圧酸素治療(高気圧治療装置内で純酸素を吸入し、体内酸素分圧を15〜20倍

       にする)や持続洗浄も選択肢として検討します。



       
慢性骨髄炎;治療は病巣を掻爬・腐骨を摘出する・洗浄液としてポピドンヨードや、感受性のある抗生物質を

       溶かした生理食塩水を使用する局所持続洗浄法が選択されます。 その他、高気圧酸素治療・ パピノー法・

       抗生物質入りビーズ(掻爬後の病巣に抗生物質を混入したセメントビーズを充填して、炎症に対処する方法

       で、炎症が鎮静化した後に摘出する。)を充填するなどの対応もあります。 掻爬後の死腔患部が大きい場

       合や、状態が悪い場合には、有茎筋肉皮弁移植もします。






     §4  骨髄炎のその他情報/骨髄炎/手脚骨部/手脚部/痛みと病気


       急性骨髄炎;鑑別疾患としましては感冒・急性白血病・骨肉腫・疲労骨折などです。早期に治療を開始する

       事がポイントになります。 治療開始が遅れるほど、機能的に問題を大きく残す事になります。その結果、慢

       性骨髄炎に移行する事にもなりかねません。(移行ケースは多いとされます。)



       
慢性骨髄炎;再燃の症例は10%程度が存在しますが、この再燃に対しては、早期に対処すれば鎮静化する

       ケースが多い。対処法には、抗生物質投与や高気圧酸素治療の対応があります。 また、掻爬後はどうしても

       骨の脆弱性を来たすケースがあり、これらのケースには、病的骨折に充分注意しなければなりません。









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