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細菌性腸炎 |
細菌あるいは細菌によって産生される毒素により汚染された水や食品の摂取により発症する食中毒 |
感染型食中毒 |
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サルモネラ腸炎 |
初発症状/悪心・嘔吐 腹痛・水様性下痢が持続 38〜40℃の発熱頻度が高い 血便3割 他の食中毒より症状が強く経過も長い 感染源/肉類・レバさし・鶏卵・ペット(ミドリガメなど) |
腸炎ビブリオ腸炎 |
水様性下痢・腹痛・発熱・血便5割 数日で症状軽快 高水温で繁殖 感染源/生鮮魚介類摂取・刺身・寿司 冬季は殆ど発症しない |
カンピロバクター腸炎 |
初発症状/下痢・嘔吐・腹痛・血便・発熱 水様性下痢・血便の頻度が高い 感染源/調理不十分の鶏肉の摂取・鶏さし・レバさし |
腸管出血性大腸菌o-157 |
初発症状/下痢 翌日頃鮮血を伴なう血性下痢・腹痛激しく、発熱軽度 産生されるベロ毒素は生体の微小循環障害・神経細胞障害を起こし、5〜7日後に溶血性尿毒症症候群や脳症の可能性 |
毒素型食中毒 |
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ブドウ球菌 |
悪心・嘔吐・腹痛・水様性下痢で発熱はみられない 潜伏/2〜5時間 感染源/乳製品・おにぎり・和洋菓子 |
ボツリヌス菌 |
三主徴/麻痺障害・分泌障害・眼症状 下痢などの消化器症状は少ないが死亡率が高い 感染源/感ず眼製品(果物・キャビアなど)・真空パック製品(ソーセージ、からし蓮根など)毒素が腸管から吸収される |
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伝染性腸炎 |
二類感染症に分類され、症状に応じて第二種感染症指定医療機関への入院が義務付けられた。 |
コレラ |
主症状/水様性下痢・嘔吐 軽度下痢で経過する事も多い 大量の米のとぎ汁様水様便と嘔吐で水分喪失が激しい 急性循環不全・腎不全に陥る事もある 腹痛少なく・発熱は無い 東南アジア・インドでの汚染水、食品注意 |
腸チフス |
初発症状/39〜40℃以上の高熱 脈拍100回/分以下の比較的徐脈と下痢 発症1週間くらいで胸腹部バラ疹(数日で消失) 解熱後1週間くらいで腸出血や腸穿孔など重篤合併症を確認する事もある 東南アジア注意 |
細菌性赤痢 |
水様性下痢・腹痛・テネスムス・嘔吐・全身倦怠感・悪寒・発熱 1〜2日後には粘血便 殆どは1週間で症状改善 インド・インドネシア・汚染輸入食品摂取注意 |
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ウィルス性腸炎 |
軽症・不顕性のものもある 乳幼児で症状出現し易い 冬季に多い |
ロタウィルス腸炎 |
嘔気・嘔吐白色水様性下痢便・発熱 予後良好だが時に脳炎・脳症・肝障害などを合併(致死的)感染源/ウィルスの経口感染・給食もある |
ノロウィルス腸炎 |
初発症状/嘔気・嘔吐 次いで下痢・発熱・腹痛・頭痛 1〜2日で軽快(小児は嘔吐 成人は下痢が多い) 感染源/ヒト・ヒト感染 汚染水・生牡蠣・サラダなど |
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原虫による腸炎 |
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アメーバ赤痢・大腸炎 |
腹痛(回盲部に多い)・テネスムス・粘血下痢便(数回〜10数回/日)大腸感染後に肝臓に寄生し、肝膿瘍を形成する事もある 感染源/赤痢アメーバ生息地の熱帯地方への旅行・同性愛 |
クリプトスポリジウム症 |
激しい水様性下痢・腹痛・嘔吐・発熱 通常1〜2週間で自然治癒 免疫不全者は慢性化し致命的になる事もある 感染源/オーシストが飲食品や汚染された飲料水の摂食・糞便摂食・同性愛 |
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