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前立腺炎/膀胱部/下腹部/痛みと病気
前立腺炎は細菌性(急性細菌性前立腺炎・慢性細菌性前立腺炎)のものと、非細菌性(非細菌性前立腺炎)
のものがあります。
§1 前立腺炎(痛み・病気)の症状/前立腺炎/膀胱部/下腹部/痛みと病気
急性細菌性前立腺炎の場合、発症の初期には.や鼠径部に軽度の痛みを感じる程度ですが、進行しま
すと、 排尿痛が強く出現し、下腹部痛も訴える様になります。それと共に倦怠感・悪寒・高熱などの症状も
出現し、膿尿も確認される様になります。 この状態に至りますと、血行性に全身に運ばれ、敗血症を発症す
る可能性があり、危険です。高熱が出るようであれば、すぐに入院の必要があります。
慢性細菌性前立腺炎の場合、その症状は様々ですが、急性期に比べると比較的軽度の炎症という事がで
きます。 その症状は頻尿・残尿感などの膀胱刺激症状を始め、陰部・鼠径部・下腹部の軽い痛み・排尿痛
などがあります。 発熱を伴う事は少なく、また、起床時〜午前中が症状を自覚するというケースも多く確認
されます。中には無症状の人もあります。
§2 前立腺炎とは/前立腺炎/膀胱部/下腹部/痛みと病気
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前立腺炎は、細菌性(10〜20%程度)・非細菌
性別の場合の類別と、症状別類別では、急性の
前立腺炎(急性細菌性前立腺炎)と慢性の前立
腺炎 (慢性細菌性前立腺炎・慢性非細菌性前
立腺炎・ プロスタトディニア-炎症が現れない)
があります。前立腺炎は思春期以降の男性に
広く確認されます。
急性細菌性前立腺炎では、強い前立腺の炎症が
原因で、 前立腺が腫れるため、排尿時痛や排尿
困難・.部の不快感・圧痛を訴えます。
慢性前立腺炎では、急性前立腺炎での治療が不
完全であったために、慢性化するケースがよく確
認されますが、急性前立腺炎を経ずに慢性前立
腺炎に罹患する (クラミジアなどの病原微生物・
自己免疫・ ストレス・ 原因不明など)場合も多々
あります。炎症は軽度で症状も穏やかです。
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§3 前立腺炎の検査と治療/前立腺炎/膀胱部/下腹部/痛みと病気
急性前立腺炎の場合には、セフェム系抗菌薬の点滴や内服が中心の治療で、安静に過ごします。発熱
があれば、抗菌薬の注射で対応し、排尿困難には、尿道カテーテルの留置もあります。直腸指診では前
立腺の炎症により、前立腺が著しく腫大し圧痛・熱感を持ちます。
炎症の強い時期に前立腺のマッサー
ジを行うと、菌血症を来たす可能性があるので、これを行うことは禁忌です。(経直腸的圧迫、あるいはマ
ッサージでは前立腺圧出液を得られる)
慢性前立腺炎の場合には、直腸指診では前立腺に圧痛を覚えます。前立腺マッサージによる前立腺圧出
液中には多量の白血球を認め、前立腺マッサージ後の尿中にも白血球を認めます。治療は抗生物質や抗
菌薬(セフェム系経口剤、ニューキノロン系、テトラサイクリン系抗菌薬など)を使用したり、前立腺マッサー
ジや心因性であるとされる場合には精神安定剤が選択される場合もあります。再発を繰り返す場合には精
嚢炎を合併し、血清液症を起こす可能性もあります。
§4 前立腺炎の情報/前立腺炎/膀胱部/下腹部/痛みと病気
細菌性前立腺炎(起炎菌は大腸菌などグラム陰性桿菌が多い)の場合には、感染経路は尿路性・血行性・
リンパ行性が考えられております。尿路性では尿道や膀胱に棲息している細菌が前立腺内に侵入し、炎症
を起こしたりします。尿路感染症が合併する事が多々あります。
一方、細菌の関与が証明されていない非細菌性前立腺炎はクラミジアやウレアプラズマの関与などが考
えられておりますが、因果は明確になっておりません。 非細菌性前立腺炎の場合にはニューキノロン系・
テトラサイクリン系抗菌薬が有効である事もあります。
* プロスタトディニア;前立腺痛・非炎症性前立腺症候群/検査をしても炎症は確認されないが、尿意切迫・残
尿感・排尿困難・前立腺部の圧痛などの前立腺を思わせる症状が出現する。
原因不明ですが、腰椎に以上
のある人に症状が確認される事もあるという報告がある。細菌感染が原因では無い。
* 尿路感染症の検査値;尿潜血、尿蛋白、尿沈査
* 経直腸的圧迫;圧迫による前立腺圧出液採取では、液中に多量の白血球と細菌を確認する事が出来るが、
炎症の強い時期のマッサージは、菌血症を合併する可能性が高いので、禁忌です。
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