肝硬変・症状・痛み・病気

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肝硬変・症状/痛みと病気




     
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肝硬変・症状/痛みと病気



     
肝硬変/腹部全般/腹部/痛みと病気


      
肝臓は炎症が続きますと、再生能力がいくら高くても修復力はキャパシティを超え、線維化が進み肝臓の表

      面はボコボコになってきます。そうなりますと肝臓は硬化してきますし、肝臓そのものが収縮して小さくもなり

      ます。 この様な状態を肝硬変といいます。肝硬変になりますと多くの障害が出てきます。肝硬変が進行しま

      すと肝癌に移行する事もあります。






     
§1  肝硬変(痛み・病気)の症状/肝硬変/腹部全般/腹部/痛みと病気


       沈黙の臓器と知られております肝臓ですが、
無症状から全身倦怠、易疲労感、食欲不振、.減退などの

       症状も自覚します。 比較的初期の自覚症状として、
咳をしたり、深呼吸をしたりした時に鈍い痛みを背中に

       感じます
。また、背中の痛みは肝硬変、肝臓癌の比較的初期の症状としてある、という報告があります。また、

       胃や肝臓の疾患で生じる痛みは
背中じゅうに放散する放散痛が多いとしています。 腹水、腸管ガス貯留によ

       る腹部膨満感
などを自覚する事もあります。

肝硬変は肝細胞機能不全により、合成能が

低下し、 腹水・浮腫・出血傾向が出現し、解

毒能が低下する事により、代謝障害・黄疸・

皮膚の暗色化傾向・クモ状血管腫・手掌紅

斑・ 毛髪線維化・爪の変化・口臭・発熱・意

識障害が出現します。又、門脈圧の亢進

より側副血行路による腹壁静脈怒張・胃静

脈瘤出血・ 食道静脈瘤出血が出現、更に

脾腫・脾機能亢進・腹水・意識障害などが

出現するようになって来ます。

他覚症状としては、肝硬変の多くの罹患者で皮下脂肪・筋肉の減少が見られ、皮膚も暗褐色を帯びる

事がしられております。 進行状態で黄疸が出現すれば、眼球結膜・皮膚黄染を見る場合もあります。

消化管出血を起こしていれば、眼瞼結膜は貧血状態を示し、黒色便も認められるようになります。クモ

状血管腫は頸部、前胸部、上腕にかけて認められる場合があります。 手掌紅斑は手掌の軟らかい部

分に認められます。 その他、女性乳房化・セ ス萎縮・ばち状指、白色爪・白目の部分が黄色味を帯び

る黄疸などもあります。




       * 肝硬変関連検査値・基準値

       尿ウロビリノゲン赤血球数赤血球沈降速度血清ナトリウム血清クレアチニン血清尿素窒素

       血清総蛋白血清ビリルビン血中アンモニアγ-GTPAST(GOT)/ALT(GPT)コリンエステラーゼ

       HDL-コレステロールLDL-コレステロールリウマトイド因子インスリンα-フェトプロテイン

       PIVKA-U中性脂肪HbA1c

       (肝炎関連検査値・基準値/尿ウロビリノゲン血清総蛋白LDL-コレステロール便性状γ-GTP

       血清ビリルビン血中アンモニアコリンエステラーゼPIVKA-Uリウマトイド因子α-フェトプロテイン

       AST(GOT)/ALT(GPT)血清尿素窒素尿ビリルビン総コレステロールインスリン中性脂肪


       








     
§2  肝硬変とは/肝硬変/腹部全般/腹部/痛みと病気


       
肝硬変は代償性肝硬変と非代償性肝硬変があり、代償性肝硬変は肝細胞の破壊が進んではいますが、ま

       だ肝機能は何とか保たれている状態のために、自覚症状も殆どありません。 一方、非代償性肝硬変では、

       肝細胞の破壊が進んだ状態であり、肝臓本来の役割を果たせず、クモ状血管腫や黄疸などの肝硬変特有

       の症状が出現します。


早期に治療すれば非代償性から代償性の

状態に戻す事も可能という資料もあります。

肝硬変という病気は 慢性肝疾患の終末像

で、 一定の進行を許せば元に戻る事の出

来ないもので、 無症状のものから、 腹水、

精神症状、 食道静脈瘤で死亡するものま

で、あります。 肝ガン合併も多くその85%

が、 肝硬変という病気を確認できるといわ

れております。肝硬変合併症の食道静脈

瘤は、治療の進歩により、救命されるケー

スも増えています。




     
§3  肝硬変の検査/肝硬変/腹部全般/腹部/痛みと病気


       臨床所見、血液検査などのほかに、腹部エコー、CTスキャン、MRIなどの画像で肝臓の彌慢性結節性病変、

       脾臓の腫大、門脈圧亢進所見などで診断します。
門脈圧上昇が持続した為に食道静脈瘤が出来、それが破

       裂して
急死する事も多いため、静脈瘤に薬剤をいれる硬化療法を受ける事もあります。肝臓ガン(腫瘍マーカ

       ー、画像診断、超音波、CT、MRI)や肝性脳症(血中アンモニアの増加による→進行すれば意識障害、乱暴)、

       黄疸、浮腫(過労などにより膝から足首までのむくみ)、腹水(お腹が張り、尿量が減る、臍の穴が浅くなる)な

       どの検査、確認、入院、加療も進行により考慮されなければなりません。







     
§4  肝硬変の治療/肝硬変/腹部全般/腹部/痛みと病気


        肝硬変の治療は、従来は合併症に対する治療が主でしたが、近年では肝硬変の原因に対しても行われる

        様になってきました。合併症がなければ食事と禁酒が主体の治療になります。



        肝炎ウィルスに対しては抗ウィルス薬による治療を施します。C型肝炎にはインターフェロンなどが選択され

        ております。




        合併症のない代償性肝硬変では低栄養でない限り、  体重1kg当たり30〜35kcal・蛋白1.2〜1.5g・脂

        肪50gを標準とし、非代償性肝硬変では    体重1kg当たり25〜30kcal・蛋白40〜50g・脂肪35g・食塩

        5〜7gを標準とし、蛋白は分岐アミノ酸に富む魚肉、鶏肉、乳製品が主体です。低栄養状態に対してはアミノ

        酸製剤(BCAA)を用いる様にもなっております。糖尿病を合併していればカロリー制限を行います。



        合併症に対しては例えば食道静脈瘤では破裂を防止するために食道静脈瘤硬化療法あるいは、食道静

        脈瘤結紮療法を行い、胃静脈瘤からの出血には硬化療法・結紮療法を用い、効果が無ければ胃腎短絡路

        を介してバルーン下逆行性経静脈的塞栓術を試みたりもします。




        門脈圧が高くコントロールの困難な出血には経皮的肝内肝静脈門脈瘻形成術を試みたりします。門脈圧

        を下げるためにピトレッシンやソマトスタチンの投与も選択されます。



        潰瘍からの出血に対しては必要に応じてクリッピングや抗潰瘍薬の投与も行います。内視鏡的には高張

        食塩液+エピネフリン液 or エタノール局注での止血を行います。



        肝性脳症に対してはアンモニアを排出するための薬物療法が主体になります。出血・感染・アルコール・

        利尿薬過量・鎮静薬などが誘因であると考えられる場合には、誘因と考えられるものの除去を行います。






      
§5  肝硬変の原因/肝硬変/腹部全般/腹部/痛みと病気


        肝硬変の原因の多くはウィルス性です。その内わけは、C型肝炎ウィルスは65%、B型肝炎ウィルスは12

        %、B+C型肝炎ウィルスは1.2%、 非B・非C型肝炎ウィルスは4.3%と8割強がウィルス性肝炎で占め

        られております。アルコール性肝炎は13%となっております。脂肪肝も肝硬変の原因の一因です。







      
§6  肝硬変全般/肝硬変/腹部全般/腹部/痛みと病気



       
§6−1 肝硬変の補足/肝硬変全般/肝硬変/腹部全般/腹部/痛みと病気


        肝臓は再生力が強く、病気により肝細胞が障害されて炎症を起こしても、障害された一部の肝細胞は再

        生され、機能も回復します。 一部の肝細胞がこのように死滅と再生を繰り返し起こしていると、組織の線

        維化が生じてきます。この線維化が肝臓全体に広がった状態が、肝硬変です。肝硬変にもいろいろあり、

        肝機能が殆ど維持されている軽度のものから 、肝細胞の働きが弱まり、肝臓の柔軟性が失われ、血液

        が充分に流れない障害を起こすものまであります。





       
§6−2 肝硬変の合併症/肝硬変全般/肝硬変/腹部全般/腹部/痛みと病気


        
肝硬変は進行すると様々な合併症が出現します。肝硬変の合併症には食道・胃静脈瘤・腹水・消化管出血

        ・肝性脳症・ 特発性細菌性腹膜炎・出血傾向・肝腎症候群・肝細胞癌・胆石症(肝硬変患者の2〜3割に存

        在する)・ 糖尿病・胃炎・消化性潰瘍・脾腫などがあり、アルコール性肝硬変では慢性膵炎・膵石の合併を

        確認する事があります。肝硬変の三大死因は肝不全・消化管出血・肝癌合併です。然しながら、近年の腹

        水・肝性脳症に対する進歩により肝不全死は減少し、抗潰瘍薬の出現・静脈瘤に対する硬化療法・結紮療

        法の開発などによる治療法の改善から、 消化管出血死が減少し、最早、肝硬変による患者さんは肝癌発

        生時期までは、生存する事が増えました。その結果、肝癌による脂肪が2/3を占める様になりました。残り

        が肝不全・消化管出血となっております。















        
* 門脈圧亢進;肝硬変が進行すると、肝臓は硬化し門脈から肝臓へ血液が流れ難くなり、門脈内の圧力

        が高まる。



        
* 側副血行路;門脈は上腸間膜静脈と脾静脈の合流から始まって、肝門部で左右に分かれます。門脈系

        には肝臓を経由しないで大静脈系に達する側副血行路があります。側副血行路は正常な状態では、その

        機能的な意義を持たないものですが、 肝硬変で門脈圧が亢進すると、側副血行路の血流は増加し、食道

        静脈瘤・腹水貯留などの原因になる。



        
* 肝性脳症;肝臓の解毒作用低下で、アンモニアなどの有害物質が脳に回り、脳症を起こす。昼夜逆転

        や暴力行動・異常行動・昏睡状態・意識障害・人格変化・羽ばたき振戦などが認められます。 肝性脳症

        は誘因が無い場合も有りますが、 便秘・消化管出血・感染・脱水・電解質異常・向精神薬服用が引金に

        なって出現する事が多い。



        
* 出血傾向;肝硬変では凝固因子の産生低下・脾機能亢進により、血小板減少による出血傾向を呈する

        事があります。



        
* 脂肪肝;肝臓は健康な状態では、肝臓全体の重さの2〜3%の脂肪を蓄えて活用します。この脂肪率が

        5%を越えると脂肪肝となりますが、 重量で5%の状態は肝細胞の30%以上に脂肪が溜まった状態に相

        当するという事の様です。 これが肝臓そのものの重さを増加させてしまい、健康な人の肝臓が1kgほどの

        ものが1.5〜2kgに増えてしまうという事になるそうです。この脂肪肝を放置しておきますと、脂肪はどんど

        ん溜まってゆき、肝細胞が大きくなり毛細血管を圧迫するようになります。その結果、肝細胞には酸素や栄

        養が充分に行き渡らず、肝細胞は壊死し、肝機能が低下してしまいます。
この非アルコール性の脂肪肝

        肝硬変に移行し易い
ことが分かっております。 症状の悪化、肝硬変への進行を防ぐためにこの段階、ある

        いはこの段階になる前に(肥満を放置しない)生活習慣の改善をしなければなりません。脂肪肝の段階なら

        ば、生活習慣の改善だけで治る事が多いといえます。















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