狭心症・症状・痛み・病気

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狭心症・症状/痛みと病気




     
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狭心症・症状/痛みと病気



     
狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気





     
§1  狭心症(痛み・病気)の症状/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


       狭心症の発作の特徴は、激しい痛みが急激に訪れるのではなく、徐々に痛みが強くなります。しかも胸に痛

       みが限られているわけでもありません。まずは、代表的な痛みとしましては
胸が締め付けられるように痛い

       
胸が圧迫されるように痛い胸に圧迫感があったり胸が痛く動悸や息苦しくなるなどがあり、労作時狭心

       症では労作時即ち、
階段や坂を登る時に痛い重いものを持ち上げた時に痛む無理に早く歩くと発作

       転車で無理に早くこぐ、走るなどで発作がおきます
。安静時狭心症では睡眠中の明け方朝食後飲酒後

       などにも発作がおきます
発作は長続きせず、通常5分程度で、長くても10分程度までです。それより長い

       場合には心筋梗塞の可能性があります。痛みは胸だけとは限らないと申し上げましたが、これは放散痛とい

       い、
みぞおちなどの上腹部背中左肩左の上腕部左の手下顎辺り首の付け根の辺り歯などに

       も重く圧迫感のある痛み
を感じる
ことがあります。虫歯は痛みが歯近辺に留まりますが虫歯などとは異なり、

       狭心症の放散痛は痛みが胸から喉を通り、歯まで至るという感じになります。放散痛は胸痛と同時に起きた

       り、単独で起こす事もあります。痛みの種類も重苦しい、圧迫感がある、不安感をも伴うもの、ズキズキする

       痛みではない、などがあります。発作が運動時だけでなく安静時にも起きるようになったり、以前よりも軽い

       運動で発作が起きたり、発作の頻度が高くなってきている場合には状態が悪化している事が考えられます。

       
突然襲ってくる背中の痛みで、肩甲骨の左下辺りがかなり痛い 場合には狭心症の可能性があります。


心臓の後の部分で発生する突然の痛みは背中に

拡散する。いきなり締め付けられるような激しい痛

となる。
発作は治まるとケロリとするほどの落差

がある。
狭心症の
痛みは背中から胸に移動する

場合
が良くありますが、 胃の周辺が急激に痛む

場合
もあります。 心窩部の痛み左肋骨下の痛

季肋部の痛み
など急激で、締め付けられる

様な痛み
を伴います。



       * 狭心症関連検査値・基準値   


       中性脂肪(動脈硬化症が狭心症の大きな要因です→下記の促進要因も御参考にご覧下さい。)



       動脈硬化を促進させる要因としては高血圧糖尿病脂質異常症(高脂血症)、肥満などがあります。


(* こちらは、宜しければ御参考にご覧下さい)


冠状動脈の内腔がアテロームで狭窄され

たり、冠状動脈の攣縮により狭まりますが、

血流が途絶える事は無く、 心筋の障害は

一時的です。この様な原因による狭心症

は、夜間ないしは早朝に出現する事が多

い。 梗塞巣が出来てしまいますと、右図

の様な虚血エリアが出来てしまいます。


* 虚血と心電図(ST低下タイプ)も御参考

にご覧下さい




     
§2  狭心症とは/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        狭心症は労作時狭心症と安静時狭心症があります。労作時狭心症は静かに休めば痛みは無くなります。

        狭心症は心筋の酸素需要のために送られる血液が冠状動脈の狭窄(器質的狭窄)や冠動脈の攣縮によ

        り、血液が流れ難くなったために供給が不足する場合に生じます。労作時狭心症は冠状動脈の狭窄(ア

        テローム 粥腫が原因となる場合が多い)による冠血流量の減少による病気です。また、安静時狭心症は

        狭窄がなくても血管が収縮する事によって冠状動脈に血行障害がおこり(機能的狭窄 攣縮による狭窄、

        自律神経関与が考えられる)、


その動脈から血液をもらっている心筋は

虚血状態となり、心筋へのエネルギーの

需給バランスが崩れてしまい狭心症の発

作を起こします。一過性で心筋の障害が

一時的な場合を狭心症といいます。心筋

への酸素供給が 足りなくなりますと、狭

心痛、呼吸困難、心電図異常、心室機能

異常、代謝異常などが起こります。





      
§3  狭心症の治療/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        狭窄した血管はバルーン治療やステント治療などを実施します。







       
§3−1 バルーン治療/狭心症の治療/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        狭窄を解消するためにカテーテルを通してバルーンを送りこみ、粥腫で狭窄された部位でバルーンを膨ら

        ませて、血流を回復させます。バルーンはモニタリングしながら血管の広がり具合を確認し繰り返します。

        血流が確保できる充分な空間が確保された事を確認しバルーンをすぼめて引き出します。バルーンには

        カッティングバルーンという表面に刃のついたものがあり、これは膨らんだ時に粥腫に切り込みを入れるた

        め、硬くなった粥腫で狭窄している血管が広がり易くなります。バルーン治療は冠動脈を広げる際に、血管

        壁を傷付けることがあり、血管壁の細胞が増殖し、治療後3〜4ヶ月程度で冠動脈が再狭窄してしまう事が

        あります。その場合はカッティングバルーンやステントを使用した治療となる場合もあります。カッティングバ

        ルーンはステント治療で再狭窄した場合にも使用することがあります。





       
§3−2 ステント治療/狭心症の治療/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        ステント治療のステントは金属製のメッシュの筒状になったもので、バルーンにかぶせて患部まで導入し、

        バルーンを膨らませることにより、ステントを広げるもので、そのままの形状を保つため、効果的な方法で

        すが、このステントの中に血栓が出来、ステントの内部が塞がれるステント血栓症が術後1日〜1週間程

        度で発症してしまう場合があります。それを防止するために血栓が出来るのを防ぐ薬剤(塩酸チクロピジ

        ン・アスピリン)が処方されます。再狭窄を防ぐため、免疫抑制剤を使用することもできますが、ステントの

        部位に送り込む事が困難であるため、近年ではステント自体に免疫抑制剤や抗癌剤を塗布したもの(薬

        剤溶出ステント)が開発されており、ステント内細胞増殖の危険期を乗り切りる事で、再狭窄の確率が減

        少してきております。





       
§3−3 その他の治療/狭心症の治療/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        その他DCA(方向性冠動脈粥腫切除術)という方法もあります。これは筒状の器具(デバイス)を使用して、

        片側に回転する刃で粥腫を削り取る術式です。削られた粥腫はデバイスの中に回収し、体外に排出できま

        すが、正常な血管を傷つけてしまう危険性があります。狭窄部の石灰質が付着した様な、硬化した粥腫を粉

        砕するロブレイターというカテーテルの先端に弾丸型のダイヤモンドチップのドリル様のものがつけられた器

        具も有ります。これは15万回/分の高速回転で粥腫を粉砕します。粉砕された粥腫は赤血球程度の大きさ

        にまで粉砕され、血液と一緒に流れ、排出されます。やはり、ドリル様のものを高速回転させるため、血管を

        傷つけてしまう可能性があります。また、粉砕された石灰質のものが多量であれば、それが詰まってしまう事

        も無いとはいえません。(まれにあります。)





     
 §4  労作時狭心症/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        労作時狭心症は運動の際に必要とする酸素を供給するために、心臓は拍動を速くして全身に血液を送りま

        すが、勿論その際に、心臓自体にも大量の血液が必要となります。ところが冠動脈が狭窄していますと必

        要とする血流量を確保する事が出来ません。その結果、心筋が酸素不足に陥り発作を起こす事になります

        。狭窄はアテローム(粥腫)などが原因で起こります。発作は通常5分以内に治まります。労作時狭心症は

        安定狭心症と不安定狭心症に分かれます。安定狭心症は粥腫の状態が被膜で覆われ、壊れ難いもので、

        血栓が遊離し難いものといえますが、不安定狭心症の場合には、粥腫の表面が不安定で(表面が破れて

        いたりして)血栓が遊離し易い状態であり、この血栓が特定の部位で塞栓となり、血流を止め、心筋梗塞を

        惹起してしまう可能性のあるものです。





     
 §5  安静時狭心症/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        安静時狭心症は運動とは関係なく、冠動脈が痙攣を起こすために起きます。この冠攣縮が血管を細くし、

        心筋への血液の供給不足が生じる事により起こります。冠動脈の激しい痙攣が血管内腔を一時的に狭く

        し、血流を低下させます。副交感神経の働いている睡眠中から、交感神経に切り替わる明け方や、午前

        中、睡眠中にも起きることがあり、体が急に冷えたりする事がきっかけで起きる事もあります。安静時狭

        心症という病気は夜中の睡眠中や早朝の大体決まった時間帯によく起こります。喫煙、飲酒、急激な精

        神興奮、食事、入浴なども発作のきっかけになる事があります。
発作時間は5〜10分間程度続く事もあ

        ります。





      
§6  狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


       
§6−1 基本検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        
§6−1−1 安静時心電図/基本検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気

         安静時の心臓の状態を検査するもので、ベッドに横になり、安静にして両手首、両足首、胸の表面に 電

         極をつけて波形を確認する簡単な検査です。 狭心症、不整脈、心肥大などで夫々特徴のある波形を示

         します。





        
ST波: 
 
心臓の興奮で生じる微弱な電気的変化を電針

計で探知して、増幅器を通し、P、Q、R、S、T

の棘波が記録されたものが心電図であり、ST

波は、S波とT波の中間位の電位波。ST波は

基線近辺に有るのが正常です。 心電図から、

発症後の時間経過や 壊死を起こした心筋の

部位を推測する事が可能です。


各種棘波間隔も御参考にご覧下さい)






        
§6−1−2 ホルター心電図/基本検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        一日24時間、心臓の状態を確認するため、ホルター心電図をとります。携帯型の心電計で、入浴以外に

        は常時設置して普段通りの生活をし、自覚症状と波形の関係から、状態を把握するためのものです。発作

        があれば、状況と時間を記録しておきます。 ホルター心電図での虚血性心疾患では、症状(胸痛・胸部不

        快感)と心電図変化の対応、ST偏位の程度・頻度、ST偏位と不整脈の関係、治療(薬物・インターベンショ

        ン)の効果判定、リハビリテーションに於けるST偏位・心拍数変化などが検討されます。






        
§6−1−3 胸部エックス線検査/基本検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        心臓の大きさ、形、肺の状態、大動脈の状態(石灰化、動脈硬化程度)などを検査します。心不全を起こし

        ていれば、心臓が肺の幅の半分を越えるほど拡大する事が確かめられ、肺の鬱血も確認できます。





        
§6−1−4 運動負荷心電図検査/基本検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        心臓にかかる負荷が運動時、どの程度かを確認することができます。トレッドミル(ベルトコンベアー上を歩

        く)、エルゴメーター(エアロバイクのペダルをこいで心臓に負担をかける)などで心臓にかかる負荷を心電

        図に記録して行きます。これにより、運動時の心電図変化により心臓の虚血状態か否かの確認ができます。


虚血 & ST低下タイプ
(* こちらは、宜しければ御参考にご覧下さい)


右図は負荷をかけた状態で虚血が生じた状態の

心電図 ST波低下の例です。 運動負荷をかけた

検査では、安静時には判らない心臓の病態を確

認することができます。必要な冠血流が 確保さ

れなければ、 胸痛や心電図変化が出現します。

心筋虚血の 有無の判定は、 ST低下タイプとそ

の程度により判定されます。






        
§6−1−5 心臓超音波検査/基本検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        心臓の内部を画像で確認するもので、心臓の形、大きさを確認します。心臓の筋肉、弁、収縮・拡張の状

        態、血液の流れなど確認する安全性の高い、簡便な検査です。妊婦検診などでも良く使用されるもので、

        プローブと言う超音波発信機を胸に当てて画像化するものです。治療方法の電卓や手術時期の判定、治

        療効果の確認などにも使用できるものです。





       §6−2 精密検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        §6−2−1 心臓MRI検査/精密検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気



        冠動脈の狭窄や、血流の異常、心筋の肥厚などを磁気の振動を利用して画像化し確認します。





        §6−2−2 冠動脈CT検査/精密検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        冠動脈CT検査は、心電図で心臓の動きを見ながら、造影剤を使って冠動脈の血流状態を画像で確認しま

        す。血管の石灰化や血管の狭窄を確認できます。





        
§6−2−3 心臓カテーテル検査/精密検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        
カテーテルを腕や太ももの付け根から挿入し、心臓まで導き、カテーテルを通して造影剤を
注入し、血管の

        狭窄や血流が途絶えた場所を特定する最も重要な冠動脈の検査になります。





        
§6−2−4 心臓核医学検査/精密検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        
ラジオアイソトープを使用して微量の放射線をガンマカメラで撮り、モニタリングし血流の正常な部位と、異

        常の部位、虚血でダメージを受けた部位などを特定できます。さらに、心筋のポンプ機能の状態や収縮・

        拡張の診断もします。合わせて運動負荷検査を行う事もできます。ラジオアイソトープは体内で自然に壊

        れるなどが選択されます。






        
§6−2−5 ドブタミン負荷心エコー検査/精密検査/狭心症の検査/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        
腰や膝などが悪いために運動負荷検査を行えない人などには、ドブタミンという薬剤を点滴して人工的に

        心臓に負荷をかけて、狭心症の発作を起こさせ、超音波で心臓の状態を確認する事により、冠動脈の狭

        窄の有無や程度の検査を行います。
検査中に動悸や胸痛などがおこりますが、専門医の立会いの下で

        行われますので問題は無いとされております。





       
§7  狭心症の危険因子/狭心症/心臓部/胸部/痛みと病気


        
動脈硬化を促進させないことは狭心症の予防に大きな要因となります。動脈硬化を促進させる要因には

        日頃の生活習慣に大きく関わるものが羅列されます。まず、代表的な病気としては
高血圧、糖尿病、脂質

        異常症(高脂血症)、肥満などです。また、狭心症は遺伝的な要因も上げられております。家族性の上記

        の病気の方がおられる場合に発症の確率は高くなります。ただ、だからといって次に上げられますような

        危険因子を無視してしまいますと、更にその確率を上げかねませんので、改善の努力は必要になります。

        これら危険因子は問題の無い方も含め、全ての方が避けるべき要因といえるのではないのでしょうか。危

        険因子は運動不足、運動嫌い、肉食、食べすぎ、濃い味が好み、飲酒大好き、喫煙大好き、太りすぎ、野

        菜嫌い、魚嫌い、海藻食べない、大豆製品食べない、ストレス過多、睡眠時間が短い、デスクワークが多

        い、男性である、閉経後の女性、など様々なものがあります。


       
* 各種棘波間隔(ご参考にご覧下さい)


正常心電図を御参照にして頂きながら以下の説

明をご覧下さい。)



PR間隔はP波開始時点からQRS波の開始時点ま

での時間を指すものですが、このP波の始まりか

ら、 R波ではなくQ波の始まりまでの時間の場合

もあるため、これをPQ間隔とも呼んでいます。こ

れは房室興奮伝導時間を示しております。


一方
QRS波は、心室の電気的興奮に伴なうもの

で、心電図も最も大きな棘波を示します。 QRS

幅はQRS間隔とも呼ばれており、心室の電気的

興奮の時間を示しております。

各種不整脈心電図例


ST部分はQRS波の終了点からT波の開始点までを指します。ST低下は労作狭心症などの心筋虚血で確認

されます。また、運動負荷試験で心筋虚血を生じる場合にも確認できます。 ST上昇は病変部位に一致して

確認され、また鏡像変化という対側の誘導でもST低下が確認される事もあります。 ST上昇が確認される場

合でも、問題の無いケースもあります。



T波は心室の回復過程で生じるもので、T波の増高は急性心筋梗塞の超急性期には、その棘波は、高く尖っ

たものになります。高カリウム血症の場合にはテント状の波になります。


QT間隔は 心室の電気的収縮期間であり、 QTの延長は 脚ブロック心筋梗塞で確認する事ができます。

低カルシウム、低カリウム血症でも確認されます。くも膜下出血ではQT延長・巨大陰性T波・顕著なU波(通

常は見られません)が確認される事があります。 薬の副作用では抗不整脈薬・向精神薬・抗ヒスタミン薬な

どでQT延長が確認され、多形成心室頻拍を来たす事があります。




(宜しければ、こちらも御参考にご覧下さい。正常心電図も御参考にご覧下さい。)

* T波交互現象(心電図データで突然死を予測);突然死に繋がる不整脈には、心室の筋肉が不規則に痙

攣する心室細動などがあります。 突然死は肥満や糖尿病などの生活習慣病も絡みます。 食生活の欧米

化などを考えますと、今後も増加の傾向に変化は無いと思われます。この危険な不整脈の要因には心臓

をコントロールする自律神経の異常や心臓の筋肉の異常などがあります。異常を捉える指標としては、幾

つもあるとされますが、完璧とはいい難い状況にあります。その中でも現在、最も信頼性の高いものとして

は、左室駆出率と呼ばれるもので、超音波診断などで心臓の容積の変化を測定し、算出します。次に信頼

度の高いものとして注目されているのが
TWA(T波交互現象)というものです。 『このT波の波形が交互に出

るケースがあり、 奇数拍と偶数拍が肉眼でわかるほど異なると心室細動が起こり易い事は従来より知られ

ております。 これをコンピューターで解析しますと、肉眼では判らないわずかな波形の差も検出でき、それ

に基づき、リスクも予測可能になってきています。』杏林大学医学部のチームが、全身に血液を送り出す左

心室の機能に障害のある295人を対象にした、TWAと生存率の関係を調査し、データを解析した結果、「T

WAのある人は、 無い人に比べて心疾患による死亡率が高い事が判明した」 と報告しています。米ハーバ

ード大のリチャード・ベリエ准教授は、これを他の指標と組み合わせる事により、高い精度の予測が実現で

きるとしています。






右脚ブロック・左脚ブロック
右脚ブロックされた場合では、心室中隔の

興奮は左側から右側に伝わり、 右室の興

奮が遅れます。左脚ブロックでは心室中隔

の興奮が右側から左側に伝わり左室の興

奮が 遅れる事になります。 (QT間隔の延

長が出現します。)













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