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片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
§1 片頭痛とは/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
§1−1 片頭痛の症状/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
片頭痛(痛み・病気)は女性に多く見られる(女性は男性の4倍程度という報告もあります)「ズキンズ
キンという様な拍動性頭痛」で、一般の患者さんに比べて脳梗塞のリスクが高いといわれる報告もあり
ます。片頭痛(痛み・病気)の前兆現象として「時にはきらきらしたものが見え」たり、「光が流れて見え
る」、「目が厚ぼったく感じる」、「頭を押さえつけられる感じがする」、「足元が揺れて立っていられない
感じがする」などという事も確認されますが、片頭痛(痛み・病気)の前駆現象を確認できるのは全体の
10〜20%程度です。片頭痛(痛み・病気)は「緊張から開放された時起き易い」、「生理前に痛くなるケ
ースもある」「片側だけとは限らない(40%程度)」(こめかみの両側が痛くなるなど)「日常動作により頭
痛がひどくなる」「片頭痛も前兆は肩こり、首筋のこりの場合がある」肩こりなどは緊張型頭痛と診断され
易い。(偏頭痛と緊張型頭痛が合併するケースもある)「光過敏・音過敏・匂い過敏など要因により痛みが
増強する」「吐気・嘔吐の随伴症状もよく確認される」「目の奥が痛くなって目を開けていられなくなる」「首
の後ろ、耳の後側が痛くなる」「頭の真ん中から頭頂が痛くなる」「頭皮や髪の毛にピリピリした感じがする
§1−2 片頭痛の痛みの程度/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
頭の片側が(場合により、頭の両側や側頭や前頭、目の奥のこともある。)ズキンズキンと痛くなるのが典
型的な症状です。片頭痛(痛み・病気)はその痛みのために日常生活もままならないほどのもので、動くと
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酷くなったり、吐き気やムカツキを感じることもある。
ニオイが気になることもある などの付随的特徴が
あります。片頭痛(痛み・病気)の痛みは拍動性の
痛みで、ストレスや食べ物などでセロトニンの分泌
により血管が過収縮していたものが、セロトニンの
一時的枯渇から 拡張する際に 発生する頭痛で、
三叉神経が関与しているという考え方があります。 |
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§1−3 片頭痛の発作の頻度/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
発作の頻度も一週間に一回から、連日、半年後に連日、ストレスがかかった次の日、運動により悪化など様
々です。特効薬が効く様なら片頭痛(痛み・病気)と考えてもよいと考えられます。
§1−4 片頭痛の前駆無症状に付いて/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
片頭痛(痛み・病気)は前駆現象の無い場合もあるので、片頭痛(痛み・病気)では無いと診断されて特効薬
にたどり着けない場合もあります。
§1−5 片頭痛のその他の随伴症状/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
その他の付随症状としては涙と鼻水が止まらない、頭痛がしている側の鼻が 詰まる、肩から首にゾクゾク
嫌な感じがあがってきて、眉毛の上が痛くなるなどもあります。その他、眼の奥が痛くなり、目があけていら
れない、首の後ろ・耳の後ろが痛くなる、嘔吐、こめかみの両側が痛くなるなども報告されております。
* 片頭痛の発作のメカニズムと頻度;セロトニンが増加すると、どんな人でも動脈は収縮します。セロトニン
は代謝が早い為、直ぐに平常になります。 ところが、血管がセロトニンに反応し易い方は、頭の中の血管も
反動で強く脈打つ様に拡張しする為、激しい片頭痛を伴います。この状態が長いと3日も続きます。さらにこ
れが、目の奥にある三叉神経を刺激します。刺激が長時間続きますと、吐き気の中枢も刺激され、気持ち悪
くなり、嘔吐したり、光や音に敏感になります。痛みの頻度は2ヶ月に1回程度〜ほぼ毎日の方もおります。
痛みの持続時間は、4時間〜72時間程度とされ、生理前後に1週間も続く女性もおりますし、小児では1〜
2時間でおさまるケースもあるなど、人それぞれです。
§2 片頭痛の診断と特効薬/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
片頭痛(痛み・病気)は専門医による正しい診断を神経内科や脳外科にしてもらい特効薬であるトリプタン[特
効薬トリプタン製剤→血管の過拡張を抑える(スマトリプタン=イミグラン)] にいかに無駄なく速くたどり着け
るかどうかでその後の治癒過程に影響があり、中途半端に解熱鎮痛薬を用いてしまうと(市販の解熱鎮痛剤
ですませるなど)、特効薬が効かなくなったり鎮痛薬により頭痛が起きる悪循環にはまりむ事もあります。トリ
プタン系の製剤は頭痛発生後、早めに服用することがポイントとなります。トリプタン系製剤は薬効に個人差
があり、副作用で服用出来ない製剤がある一方で、良く効く製剤もあるため、受診時医師に良く相談する事も
肝要です。スマトリプタンはセロトニン受容体に作用して、拡張した血管を収縮させる事により頭痛を抑える薬
剤です。
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§3 片頭痛(痛み・病気)の誘因/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
ストレス、寝不足、過労などで誘発される。食べ物(赤ワインなどのアルコール、チーズ、チョコレート、豆類、
グルタミン酸を多く含むインスタント食品、血管拡張作用を持つ亜硝酸塩が含まれるハム、サラミ)なども誘発
原因になる。更に女性の場合は月経前や排卵など女性ホルモンの変動が言われています。空腹や寝すぎ、
寝不足なども片頭痛の誘因になります。女性の片頭痛はピルの服用や更年期ホルモン補充療法(HRT)な
どが誘因となって悪化する事も少なくなく専門医に相談する必要がある。ストレスから開放された時が要注
意で片頭痛の人はもともと完璧主義的傾向を持つ人が多いので疲れすぎる前にリラックスする余裕を持ち
ましょう。空腹時の低血糖は片頭痛の引き金になるので食事をきちんと摂りましょう。頭痛発作を起こしやす
い食べ物はほかにはダイエット食品のアスパラギン酸なども有ります。個人差や同じ人でもそのときの体調
にも影響を受けます。マグネシウム、ビタミンB2などの栄養素を積極的に摂りましょう。マグネシウムは大豆
とその加工品、ひじきなどの海藻類、イワシ、胡麻、ほうれん草など、ビタミンB2はレバー類、ウナギの蒲焼、
かれい、牛乳、ヨーグルト、納豆などに多く含まれます。 頭痛を誘発する環境としては人ごみや乗り物など
喚起の悪いところ、強い光(直射日光・ライト)騒音、気圧や温度の変化(台風、雷)、強烈なにおい、入浴な
どがあります。夏の起床時に頭痛が誘発され易いことがあり、夏場の朝起床前から冷房をかけたり、頭部を
圧迫したり氷嚢で頭を冷やすと頭痛の改善につながったりする事も覚えておきたい事です。逆に暖かい所か
ら急に寒い所に出た場合などでも、血管が締まって頭が痛くなる事もある様です。薬剤では心臓系統の血管
拡張剤や降圧剤、更には、発毛剤、バイアグラなども血管拡張作用があるために、頭痛になるケースもある
様です。
§4 考えられる発症機序/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
原因は諸説あるが顔面の知覚を脳に伝える三叉神経が密接に関わっているとする三叉神経血管説が有力、
何らかの原因で血液中の血小板から放出されるセロトニンという神経伝達物質が大量に放出されると脳の血
管は収縮する。そのセロトニンが出尽くすとその反動で血管は急に拡大する。その刺激によって血管周囲の
三叉神経の末端から炎症物質が染み出て神経の炎症が血管の周囲に引き起こされる。同時に急激に拡張
した血管によって周りの三叉神経が圧迫されて痛みが大脳に伝えられる。(何らかの原因により血管が拡張
し、局所で炎症が発生、血管の拡張は更に増進する悪循環で頭痛などが起きる)
§5 気を付けたい脳との関連/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
片頭痛(痛み・病気)を訴える患者さんは脳梗塞リスクが一般の人より高いという事は冒頭に述べましたが、
更に片頭痛(痛み・病気)と診断されていた患者さんが精密検査を繰り返して、脳下垂体腫瘍を発見された
ケースも報告されています。
もともと片頭痛(痛み・病気)があった上に大きくなった脳下垂体腫瘍が顔面や頭部の三叉神経を刺激して
片頭痛と同じような痛みを増幅させていたケースです。専門医の診断がいかに大切かを物語ります。
§6 頭が痛くないのに片頭痛に分類される/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
注意が必要な事例としましては、子どもに多く周期的に嘔吐を繰り返す自家中毒(周期性嘔吐症)で、子どもの
片頭痛のタイプとして分類されております。実際には頭が痛くないのですがその80%以上の家族の中に片頭
痛の人がいる、もしくは後にその子ども自身が片頭痛を発症したという結果が出ているケースです。自家中毒
の子どもに片頭痛の予防薬を投与すると嘔吐発作が明らかに改善すると報告されています。
§7 片頭痛は迅速、正確な診断と治療を/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
脳の血管の太さは流れ込む血液量を決定する重要なものであるが、この脳の血管が発作的に拡張してしま
う病気が片頭痛。脳の血管を収縮する物質にセロトニンがあるが、ストレス、食べ物などにより急に血管に対
するセロトニンの分泌が増加する。人によりセロトニンの量如何で、脳の血管が必要以上に収縮してしまう(
過収縮)。これが脳への血液量を低下させ、脳の機能もそれに伴い低下する。このことが視覚を司る部分に
おきるとキラキラという前駆現象(全体の10〜20%)に繋がります。過収縮によりセロトニンのストックがなく
なる(セロトニンの枯渇)と、血管を収縮させるものが無くなってしまい今度は血管が拡張しすぎてしまいます。
これが頭痛を引き起こす直接的な原因と考えられております(拍動性頭痛)。(片頭痛は痛みが本格化してか
ら飲んだのでは効果が期待できない)
§8 対処法には個人差も/片頭痛/脳部/頭部/痛みと病気
片頭痛(痛み・病気)の予兆を感じたら、その対処法により頭痛発作を抑えたり痛みの程度を軽減すること
も可能になります。その誘因は人それぞれですので、個人の長年の経験で予兆を捕らえ、例えばお茶や
コーヒーの摂取などが考えられます。ただし薬を飲む場合には市販薬にはカフェインが含まれるますので
(過剰に摂ると頭痛を逆に誘発します)摂りすぎには注意しましょう。又、予兆を感じたときに避けたほうが
良いのは入浴、マッサージ、運動で血行を促すために広がり初めた血管を更に拡張し発作を促進させま
す。静かな暗い部屋で安静にする。こめかみや額、首の血管の拍動している部分を冷たくしたタオルや冷
却シートで冷やしたり、鉢巻で圧迫すると痛みが軽減します。光過敏で片頭痛が誘発される人の場合、サ
ングラスの使用により抑制可能な場合も有るようです。夏場の起床時に片頭痛が誘発され易い場合には、
起床時の室温を下げたり、予防薬(塩酸ロメリジン)の服用も発作の頻度を抑制できるという報告もあります。
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