舌癌・症状・痛み・病気

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舌癌・症状/痛みと病気




     
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舌癌・症状/痛みと病気



     
舌癌/口腔部/頭部/痛みと病気




     
§1  舌癌(痛み・病気)の症状/舌癌/口腔部/頭部/痛みと病気


       初期は舌の側縁部などに赤っぽい、あるいは白っぽいブツブツが現れてきます(初期無痛性潰瘍〜次第に

       炎症症状の出ない腫瘤)。舌はザラザラし、爛れ、苔状の汚れたものが付着するなどし、飲食物がしみてき

       ます
。進行するにつれ、爛れは酷くなり、肉が盛り上がり、何かに触れるだけで痛み、出血もします。更に進

       行し、
舌の内部にまで病変が及ぶにいたり、食べる事や飲む事、しゃべる事にも障害が及ぶ様になります(

       舌の運動障害・疼痛)
舌癌には二つのパターンがあり、一つは小さな潰瘍や硬いしこりが少しずつ大きくなっ

       てゆくタイプと、白いまだらの病変が癌化してゆくタイプです。


硬いしこりは硬結といいますが、この硬結

や小さな潰瘍が 口腔内の同じ場所に1ヶ

月以上も留まり、 大きくなるようであれば

すぐに耳鼻咽喉科や 頭頸科などに受診

する必要があります。 この様なケースで

は痛みを伴う事も多い。しかし、1ヶ月も様

子を見る事無く 早い段階で受診される事

をおすすめいたします。顎下部、頸部リン

パ節、肺などに転移もします。





     
§2  舌癌とは/舌癌/口腔部/頭部/痛みと病気


       
潰瘍型(爛れの酷いもの)、肉芽型(肉が盛り上がるもの)、混合型(両型の混合型)があります。舌癌の中で

       も多発部位は側縁部で次いで舌下面、舌付け根(舌根)の順となっております。舌癌の好発年齢は40〜60

       歳ですが20歳代の人にも発生します。男性の方が女性の倍位の発生比率になっておりますが喫煙と飲酒

       がその原因と因果関係が深いと考えられており、 口腔内の衛生状態も留意する必要がありそうです。舌癌

       は肉眼的に腫瘍が表面に大きく広がる増殖型、潰瘍型、硬結型、潰瘍硬結型などがあります。






     
§3  舌癌の治療/舌癌/口腔部/頭部/痛みと病気


-舌癌進行期例 模式図-
右図を御参考にご覧下さい

舌癌のT1外向型・高分化で表在性・筋

層浸潤の無いもの、 あるいは軽度・限

局性のものの場合は小範囲の切除で

も予後も比較的良好です。安全域とし

て10o程度、 患部より離して 切除し、

深さは筋表層に及ぶ程度の範囲です。

創は 直接の縫合で殆ど瘢痕を残さず

に治癒するとされ、術後の機能障害も

無いとしております。

上図を御参考にご覧下さい

T2〜T3外向型・T1〜T3内向型のケースでは、舌癌の代表的な進行度とされ、安全域など切除範囲は個

別の症例により大きく異なります。 基本的には腫瘍径3cmまでの中等度悪性症例で1、5p程度とされ、

表面切除範囲はT3・T4と高悪性度になるに連れ、 2pよりも大きく切除範囲は拡大して行きます。しかし、

進展例の場合には、表面安全域もさることながら、深さが充分かであるかも極めて重要な問題になります。

再発するケースの場合は、表層は発見し易いが、深部の再発は発見が遅れがちとなり、そのためにコント

ロールが難しくなるためです。



上図を御参考にご覧下さい

T2〜T4内向型では舌癌は、深部方向へ進展し、転移も考えられるため、切除範囲は大きくなります。即ち、

原発巣と頸部郭清組織まで切除し、舌リンパ節も郭清されます。更に、口底から下顎骨に浸潤する場合は、

これも郭清します。この様なケースでは、口腔再建手術が必要になります。



舌根部に進展しているケースでは、下顎骨を分割して腫瘍を切除する事も選択されます。この様な手術ケー

スでは、舌の全摘・亜全摘・臼後部進展癌・口峡部進展癌などにも適応があります。



     
§4  舌癌の原因/舌癌/口腔部/頭部/痛みと病気


       香辛料、アルコール、タバコ、義歯などの刺激が長期間継続することにより誘因になると考えられておりま

       す。愛煙家の多い国に、舌癌が多く確認されるという報告もあります。




     
§5  舌癌の治療/舌癌/口腔部/頭部/痛みと病気


       病巣の部位や広がりにより治療法が異なりますが、舌癌が4p以内で頸部に病変が無いようでしたら、放

       射線療法、あるいは放射線療法と化学療法の併用療法になります。放射線療法は白金製の針(ラジウム

       やセシウム含有)を、1週間程度さしたままで組織内照射する事になります。 2p以内の病巣である場合

       は高率(80〜90%程度)で治癒し、舌も温存した形で根治可能です。 病巣が深部に達している状態、あ

       るいは頸部に病変が確認できる場合などは拡大手術、 切除部位の再建手術が必要になります。舌癌の

       再建手術では前腕の部位を血管をつけたまま採取し、微小血管を吻合する形での移植をします。早期舌

       癌であれば80%前後の治癒率があり、進行舌癌でも35〜55%程度の治癒率があります。舌癌の予防

       は禁酒、禁煙が望ましく虫歯や口腔衛生に絶えず留意し、清潔が一番という事になります。










      
* 舌リンパ;舌癌の治療は、複雑なリンパ路が問題になります。他の口腔癌に比しても、原発巣切除のケー

      スの舌癌手術の場合には、所属頸部リンパ節転移が、かなりの高頻度で確認されております。

そのため、頸部を郭清しない症例も場合には、注

意深い頸部の経過観察が求められます。特に注

意するべきリンパ節は上深頸リンパ節(顎二腹筋

下リンパ節)です。また、舌リンパ節は、舌組織深

部にも存在し、そのリンパ路から反対側に転移す

る事もあります。その場合には、両側同時頸部郭

清を行うこともあります。

















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