上図を御参考にご覧下さい
T2〜T3外向型・T1〜T3内向型のケースでは、舌癌の代表的な進行度とされ、安全域など切除範囲は個
別の症例により大きく異なります。 基本的には腫瘍径3cmまでの中等度悪性症例で1、5p程度とされ、
表面切除範囲はT3・T4と高悪性度になるに連れ、 2pよりも大きく切除範囲は拡大して行きます。しかし、
進展例の場合には、表面安全域もさることながら、深さが充分かであるかも極めて重要な問題になります。
再発するケースの場合は、表層は発見し易いが、深部の再発は発見が遅れがちとなり、そのためにコント
ロールが難しくなるためです。
上図を御参考にご覧下さい
T2〜T4内向型では舌癌は、深部方向へ進展し、転移も考えられるため、切除範囲は大きくなります。即ち、
原発巣と頸部郭清組織まで切除し、舌リンパ節も郭清されます。更に、口底から下顎骨に浸潤する場合は、
これも郭清します。この様なケースでは、口腔再建手術が必要になります。
舌根部に進展しているケースでは、下顎骨を分割して腫瘍を切除する事も選択されます。この様な手術ケー
スでは、舌の全摘・亜全摘・臼後部進展癌・口峡部進展癌などにも適応があります。
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