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隅角は正常ですが、排出路の機能が悪いために
房水の流出が滞り、眼圧がいつも25〜30oHg
程度に軽度上昇した状態が続いている緑内障で
す。緑内障全体の70〜95%(米国)を占めると
いわれます。
眼圧の上昇が軽度であるために自覚症状が殆ど
なく知らないうちに視神経の障害が進行し、視野
にも欠損が現れてきます。治療を行わないと失明
の可能性がある慢性の緑内障です。40代以降に
発生し易い疾病です。普通の視力検査ではわか
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りません。人間ドッグなどの総合検診で早期に発見する事が望まれる病気です。慢性緑内障と診断するため
には、眼圧の測定の他に視神経の障害の程度を調べる必要があります。緑内障では、視神経が寄り集まって
束となっている視神経乳頭という部位が神経線維の消失により陥凹すると共に色調も蒼白になっています。視
野の検査も重要です。視神経が障害されると視野の中心が見えない部分(暗点)が出てきたり、視野の一部が
狭まる狭窄が起きてきますが、この暗点や狭窄が次第に大きくなり最後には失明に至るからです。 |
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