緑内障・症状・痛み・病気

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緑内障・症状/痛みと病気




     
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緑内障・症状/痛みと病気



     
緑内障/眼部/頭部/痛みと病気



     
§1  緑内障/眼部/頭部/痛みと病気



            目の周辺構造模式図

緑内障は健常眼圧を超えて眼圧が亢

進し、 視野欠損や視力低下などの視

野障害を起こす疾患です。


緑内障には原発性(原因不明)のものと

続発性(原因疾患のあるもの)、先天性

があります。また、隅角の状態により、

開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障が

あります。



        
* 視覚障害;視覚障害の原因は、緑内障、糖尿病性網膜症、変性近視、加齢黄斑変性症、白内障の

        順であり、 これらの原因疾患で全体の3/4を占めています。眼底検査でこれらの原因疾患の状態な

        どかなりの事が分かります。 例えば、緑内障ならば、視神経乳頭を調べれば視野が欠けるなどの自

        覚症状の無い段階での診断が可能であり、 糖尿病性網膜症であれば、血管の壁から血液が染み出

        す点状・斑状出血などの初期変化を捉える事も可能です。 眼底写真は血管の状態を観察して、動脈

        硬化の程度を評価する事も出来、メタボリック症候群を腹囲測定より効率よく把握できる様になる可能

        性があります。 但し、眼底検査では、見える範囲・精度に限界があります。視覚障害は全体の半数が

        70歳以上で、60歳以上なら72%を占めるもので、加齢に伴い大きな問題になっております。




       
§1−1 閉塞(狭)隅角緑内障という病気の症状/緑内障/眼部/頭部/痛みと病気



体質的に通常より隅角が狭く何らかのきっかけで、

虹彩の根元でシュレム管がふさがれるために急激

に眼圧が上昇し、正常なら10〜21oHgの圧力が

50〜60oHgに達する緑内障です。「突然の眼の

激しい痛みを伴なう頭痛
」、「
物がかすんで見える

吐き気、嘔吐」などの病気の症状に見舞われま

す。「
角膜は曇り硝子のように濁り」「充血もみられ

」病気です。
この様な発作の時は緊急に適切な治療をすれば眼圧も下がり予後も良いのですが、診断を間違えると失明

の危険がある急性の緑内障です。米国では症例全体の10%を占めるという報告があります。






      
§1−2 開放(広)隅角緑内障という病気の症状/緑内障/眼部/頭部/痛みと病気



隅角は正常ですが、排出路の機能が悪いために

房水の流出が滞り、眼圧がいつも25〜30oHg

程度に軽度上昇した状態が続いている緑内障で

す。緑内障全体の70〜95%(米国)を占めると

いわれます。


眼圧の上昇が軽度であるために自覚症状が殆ど

なく
知らないうちに視神経の障害が進行し、視野

にも欠損が現れてきます
。治療を行わないと失明

の可能性がある慢性の緑内障です。40代以降に

発生し易い疾病です。普通の視力検査ではわか

りません。人間ドッグなどの総合検診で早期に発見する事が望まれる病気です。慢性緑内障と診断するため

には、眼圧の測定の他に視神経の障害の程度を調べる必要があります。緑内障では、視神経が寄り集まって

束となっている視神経乳頭という部位が神経線維の消失により陥凹すると共に色調も蒼白になっています。視

野の検査も重要です。視神経が障害されると
視野の中心が見えない部分(暗点)が出てきたり、視野の一部が

狭まる狭窄が起きてきますが、この暗点や狭窄が次第に大きくなり最後には失明に至る
からです。



     *続発緑内障;ステロイド剤などの薬剤による眼圧上昇、眼の外傷や炎症などによる眼圧上昇などによって起こ

     る病気(閉塞(狭)隅角、開放(広)隅角があります。)


     *先天緑内障;生まれつきの隅角形成異常で眼圧が上昇してしまいます。角膜が異常に拡大、眼球が大きくなる

     病気です。










     §2  緑内障とは/緑内障/眼部/頭部/痛みと病気




緑内障という病気は原発性(他に原因となる病気

がない)、続発性(原因疾患がありその合併症とし

て発症)、先天性に分けられ、原発性は閉塞隅角

緑内障、開放隅角緑内障、(正常眼圧緑内障は開

放隅角緑内障に分類されます)という病気に分けら

れます。続発性にも閉塞隅角緑内障、開放隅角緑

内障があります。





     
§3  緑内障の原因/緑内障/眼部/頭部/痛みと病気


開放隅角緑内障;緑内障は房水がシュレム管から、

何らかの原因でうまく流出せずに、眼内に溜まった

房水が眼圧をゆっくりと上昇させ、その結果、視神

経を圧迫し、視神経乳頭に萎縮を起こさせるために、

視野異常を起こし、末期には視力低下を起こす原発

開放隅角緑内障と眼圧異常を伴なわないで、視神経

萎縮を起こす正常眼圧緑内障があります。


閉塞隅角緑内障;隅角が狭まりシュレム管からの房

水の流出が傷害されることにより、眼圧が高くなり起

こります。心身の疲労など強いストレスなどで急性に

起き、
眼痛、頭痛、悪心、嘔吐を伴なって、視力低下

を来たします
。放置すれば失明する。(自然に治る事

もあります。)


老人性白内障の場合、水晶体の周囲から放射状に濁り(初発白内障)ますが、この頃は視力低下もありません(皮

質白内障)、これが徐々に瞳孔にまで至り(未熟白内障)、視力が低下してくる事を自覚します。これが更に進行しま

すと、水晶体全体は濁り(成熟白内障)、水晶体の外層(皮質)は溶けて、水晶体核が浮遊したり(過熟白内障)、緑

内障も起こすようになります。



       



     
§5  緑内障の治療/緑内障/眼部/頭部/痛みと病気


       
       §5−1 目薬/
緑内障の治療/緑内障/眼部/頭部/痛みと病気


       眼圧が高いため視神経への障害が懸念される場合は目薬で眼圧を下げる事が大切です。医師は眼圧の状

       態を確認しながら薬の種類や点眼回数を決めるので、医師の指示に従う事は大変重要です。 緑内障という

       病気は眼圧のコントロールは最も大切な事ですが、点眼薬による不快な病気症状や副作用が出た時は、必

       ず医師に相談して、点眼を勝手に中止する事が絶対無い様にしないといけません。




       
§5−2  緑内障という病気の手術/緑内障の治療/緑内障/眼部/頭部/痛みと病気


       薬による効果が不十分の場合には房水排出路の閉塞による眼圧の上昇を解除するために出口のバイパス

       手術が行われます。慢性緑内障という病気には眼球の壁に小さな穴を開け、房水がその穴から眼球の外に

       流れ出る様に施術されたり、レーザーにより眼球を切らずに治療する事も可能です。 いずれにしろ大切なの

       は早期発見、早期治療です。









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