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顎関節症T型 |
筋肉の触診により圧痛や硬結を認めます。痛みの緩和には中枢性筋弛緩薬・非ステロイド性抗炎症薬を用いたり、ストレスが関与している様であれば精神安定剤を用い、温庵法や筋マッサージも効果がある。咬合が原因と考えられる場合にはスプリントと呼ばれるマウスピースの様なもので矯正します。 |
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顎関節症U型 |
X線検査・MRI検査では異常を認めないが、顎関節痛を訴求する場合のケースが該当します。非ステロイド性抗炎症薬を用い、やはり咬合の異常があれば歯科を受診します。 |
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顎関節症V型 |
MRI検査により位置形態異常を確認します。それ以外に、必要な場合には顎関節造影検査(関節腔に造影剤を注入し、X線透視下で口を開口・閉口して造影剤の流れを動きを確認)を行い、円板の形態・下関節腔の大きさ・復位や穿孔の有無の確認をします。痛みの軽減には非ステロイド抗炎症薬を用い、関節腔内に異物が確認されれば、顎関節内洗浄法により治療します。これにより約90%が改善するとされます。関節円板の転位に対しては、特別なケースを除き、特段の治療は行いません。一過性であったり、既に変形している円板は元に戻せない、再発は防止できないなどの理由によります。開口障害には器具や手技により開口訓練を行います。これらの方法で治癒しない場合には、関節腔内での癒着が考えられるため、顎関節鏡下で癒着剥離授動術を、変形が著しい場合には関節形成術を適用します。 |
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顎関節症W型 |
X線検査で骨の変形が認められます。関節腔内の確認にはMRIや顎関節造影検査を行います。原則的に治療は顎関節症V型と同じですが、骨変形を来たしているため治療期間も長く掛かります。一次治療として非ステロイド性抗炎症薬を用い、関節洗浄の併用療法を選択する場合も多々あります。 |
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