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* 膵・胆管合流異常
胆嚢癌の危険因子として膵・胆管合流異常
という先天的に膵・胆道系の発生異常があ
り、括約筋(オッディ)の影響の及ばない位
置で膵管胆道が合流することにより膵液と
胆汁の相互逆流が起こり、その結果、胆道
や膵臓に様々な病態をもたらします。胆嚢
癌の場合は胆嚢結石があれば胆嚢癌の発
生頻度が高くなると考えられておりますの
で、定期的な検査を経過観察を確実に実施
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する事が、極めて大切になります。胆石や胆嚢壁の状態を検査し、胆嚢壁が厚くなったり、異常な隆起がある
様なら適切な処置(外科的に胆嚢切除など)を早急にする事が大切です。
* 「膵・胆管合流異常とは、解剖学的に膵管と胆管が十二指腸壁外で合流する先天性の奇形をいう」と定義さ
れますが、 その病態は機能的には十二指腸乳頭部括約筋(オッディ括約筋)の作用が合流部に及ばない故
に、膵液と胆汁の逆流が起こり、胆道ないし、膵臓に色々な病態を引き起こすものです。
合流形式に付いて
は様々な系統的な分類が試みられておりますが、その合流形式は複雑であり、一本化されていない。 |
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