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胆管癌/上腹部深部/上腹部/痛みと病気
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胆管癌には肝癌に分類される肝内胆管癌と、
肝臓の外側に位置する部位に出来るものが
あります。 解剖学・組織学上の胆管癌は肝
外胆管上皮にできる悪性腫瘍であり、 殆ど
腺癌です。胆管癌は比較的早期から、黄疸
などの症状が出る特徴があります。 |
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§1 胆管癌(痛み・病気)の症状/胆管癌/上腹部深部/上腹部/痛みと病気
胆管癌の30%は胆石を持っている人が罹患するといわれております。従い、胆石の症状があれば注意をす
る必要があります。胆管の狭窄・閉塞により黄疸が出現する事が初発症状であることが多く、狭窄・閉塞の?BR>
因は腫瘍によるものです。
食欲不振、心窩部痛、痛痒感を感じる事もあります。腫瘍による閉塞部位が下部胆管ですと胆嚢が腫大して
しこりとして感じる事があります。
* 関連検査値・基準値
胆道系酵素の値が上昇します。(γ-GTP、ALP)更に、胆管の閉塞に伴いビリルビン値が上昇します。C
EAやCA19-9などの腫瘍マーカーが陽性となる場合もあります。
§2 胆管癌の種類/胆管癌/上腹部深部/上腹部/痛みと病気
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胆管癌には肝臓の中に出来る肝内胆管癌
(肝癌として分類される)と肝外胆管の上部
に出来る上部胆管癌、 肝外胆管の中部に
出来る中部胆管癌、肝外胆管の下部に出
来る下部胆管癌があります。 上部胆管癌
は肝臓に近いため切除が難しい。 中部胆
管癌は下部胆管癌・ 上部胆管癌に比べる
と発生頻度は少ない。 下部胆管癌は最も
発生頻度が高く、十二指腸、膵臓に広がり
易い特徴があります。 |
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上部に位置するほど予後不良であり、5年生存率は上部胆管癌(肝門部胆管癌)が20〜30%、中部胆管
癌・下部胆管癌は30〜45%とされております。 |
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§3 胆管癌とは/胆管癌/上腹部深部/上腹部/痛みと病気
胆管癌は好発年齢は50〜60歳で男性が2に対し女性1の割合になっております。胆管癌は発症部位によ
り上部、中部、下部に分けられ、肝内胆管癌は肝癌に分類されます。発生頻度が高いのは下部胆管癌で、
50歳以上の男性に多く確認されます。胆管癌は胆管上皮に発生する悪性腫瘍で、殆どが腺癌です。胆管
の壁の筋層は極めて薄く、粗であるために、腫瘍は深部へ浸潤し易く、多くの症例で進行癌で発見される事
が多い。更に、胆管壁内を側方(水平方向)へ進展し易く、 広がりも広範になることもまれな事では有りませ
ん。胆肝癌は比較的早く黄疸などの症状が出る特徴があります。胆管癌は発生頻度の高い癌では有りませ
んでしたが、高齢化社会で患者数も増加しています腫瘍が胆道を閉塞、狭窄して胆汁が排出されなければ、
黄疸が発現します。これらの腫瘍が胆嚢の壁を突き破る様なことになれば、癌細胞が腹腔に広がる播種性
転移も起こします。腫瘍が血流に乗って広がれば血行性転移を起こします。腹膜播腫していたり肝臓に血行
性の転移が始まっている、癌の浸潤範囲が広いなどの時は手術適応は無く、化学療法や放射線治療が中心
の療法となります。胆嚢癌は浸潤し易く、化学療法や放射線療法の効果が高くない、治療の難しい癌です。た
だ化学療法をする事により、QOLが向上するという報告があります。全身状態がよければ延命効果も認めら
れる例も有るようです。
§4 胆管癌の治療/胆管癌/上腹部深部/上腹部/痛みと病気
治療は手術が唯一の根治療法です。胆管の周囲には肝臓、十二指腸、膵臓などの重要な臓器があります。
そのため手術も複雑になりますし、入院期間も一ヶ月程度になります。術前は閉塞性黄疸に伴って、肝機能
が低下している事が多く、 術前血液生化学検査、プロトロンビン時間、ICG試験、75g経口ブドウ糖負荷試験
などにより、 総合的な肝予備能を把握する必要性があります。手術は特にこの肝予備能によって治療方針、
術式、予後も大きく変わってきます。このことにより肝切除範囲の許容量が推定できるようになります。黄疸
を呈しているようであれば、PTBD(経皮経肝胆道ドレナージ)による減黄が行われます。減黄は術後の肝機
能回復を促がし、合併症の予防にも繋がる大切な処置です。手術は基本的に、広範囲の病巣部を含めた胆
管切除、 所属リンパ節の郭清を行い、肝門部及び上部胆管癌では肝切除が行われます。腫瘍の広がりや
肝予備能によって肝切除範囲は異なります。 他方、中部胆管癌、下部胆管癌では膵頭十二指腸切除術が
基本になります。腫瘍が限局している場合にはリンパ節転移の無い症例では、全胃幽門温存膵頭十二指腸
切除術も行われるようになっております。切除不能な進行癌では、バイパス術や、外瘻術のみが行われる事
もあります。 根治手術が不可能の判明している場合や、全身状態が不良で手術適応が無いケースならば、
内視鏡下あるいはPTBD(経皮経肝胆道ドレナージ)ガイド下で、胆管ステントを挿入し、減黄処置を施行す
るなどして、対症療法中心の施療となります。
その他、化学療法、放射線療法、温熱療法、免疫療法などに付いては研究検討されておりますが、現況で
は、その有用性に付いての統一した見解は、得られておりません。
* 肝予備能/炎症が起こっている時点で肝機能を評価するもので、肝臓本来の機能である蛋白合成能(ア
ルブミン、凝固因子など)、ビリルビン代謝(黄疸)、排泄能(アンモニアなど)、腹水や脳症の有無などがそ
の対象であり、総合的に判断されます。
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