風邪症候群・症状・痛み・病気

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風邪症候群・症状/痛みと病気




     
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風邪症候群/喉痛/頸部/痛みと病気




     
§1  風邪症候群(痛み・病気)の症状/風邪症候群/喉痛/頸部/痛みと病気


       風邪症候群という病気とは、
鼻汁、鼻閉、咽喉痛、咳、痰などの症状と共に発熱、全身倦怠感、筋肉痛、関

       節痛
、時に消化器症状を伴う上気道の急性炎症
の総称です。季節の変わり目などの気温変化の大きい時

       期によく風邪をひきます。風邪症候群は身近な病気で普通は短期間で治まります。









     
§2  風邪症候群とは/風邪症候群/喉痛/頸部/痛みと病気


風邪症候群は種々の病原体により引き起こ

されますが、 その病原・感染部位により、あ

る程度特有な症状を示します。インフルエン

ザの場合、 顕著な 全身症状を 急激に示し、

次いで呼吸器症状が出現します。 これに対

して普通感冒は、 発病も緩やかで、鼻炎症

状を示すなど夫々が 個性を持っています。

ですが、 同じウィルスに 感染した場合でも、

同じ病型を呈するとは限りませんし、病因が

異なる場合でも、同様な病型を示す事もあり

ます 。原因ウィルスの特徴と検査も 御参考

にご覧下さい。









     
§3  風邪症候群と類似疾患/風邪症候群/喉痛/頸部/痛みと病気


        風邪症候群という病気と似た症状で、肺結核などの病気もあります。咳が長く続いたり、黄色い痰がでる、

        熱が下がらないなどの場合は、注意が必要ですし、肺炎などの合併症の可能性もあります。早期の受診

        が必要です。 通常、風邪での発熱は平熱を1、5度前後上回る程度が多く、38度を超えるようならインフ

        ルエンザを疑わなければならず、 激しい咳が続いて呼吸が苦しくなるような状況ならば、喘息も疑う必要

        があります。素人判断から見当はずれの自己診断、治療を続けたために気管支炎の慢性化や薬に対す

        る細菌の耐性化を招いてしまう事も有りますので、 薬を服用しても症状が3日間続くようなら他の病気を

        疑い、医師の診断を受ける事が大切です。








     
§4  風邪症候群の原因/風邪症候群/喉痛/頸部/痛みと病気


        病気の原因となる病原微生物の大半がウィルスですが、細菌感染症でも起こります。様々なウィルスやあ

        る種の細菌なども病気の原因ですが、これらの病原微生物が鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺などの

        呼吸器に感染し炎症を起こしたものです。病気の予防には、外出後の手洗いうがいの励行が効果的です。

        風邪症候群という病気を起こすウィルスは全部でおおよそ200種類あり、インフルエンザウィルスに感染し

        た場合がインフルエンザ、それ以外のウィルスによる風邪が普通感冒という病気です。 この2種類が風邪

        症候群の代表的なものです。「風邪症候群の病原体はウィルス(インフルエンザウィルスA.B.C型・パライン

        フルエンザウィルス1〜4型・メタニューモウィルス・RSウィルス・アデノウィルス41型・ライノウィルス/100

        型以上・ コクサッキーウィルスA群1〜24型.B群1〜6型・エコーウィルス1〜34型・コロナウィルス3型・レ

        オウィルス3型)、マイコプラズマ、クラミジア、各種細菌などがあります。」




        普通感冒という病気


        
普通感冒という病気の症状はたいてい、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどで、咽頭炎を起こせばのどの痛み

        咳、声が嗄れる
などです。ウィルスが血液中に入りますと、頭痛、倦怠感、微熱、関節痛、下痢など消化

        器症状
などの全身症状が現れます。炎症に破壊された粘膜に、細菌が二次感染すれば気管支炎、肺炎、

        副鼻腔炎、中耳炎なども起こすことが有りますので注意が必要になります。





  
      インフルエンザ


        
病気の症状は急激で強く、集団発生するのも特徴です。悪寒、高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状

        が現れ、上気道だけでなく、気管支にも強い炎症が起こり急性気管支炎の症状も現れます。二次感染も

        起こしやすく、肺炎、肺膿瘍、膿胸などの合併症を起こしたり、子どもでは心筋炎、心外膜症、脳炎、ギラ

        ンバレー症候群、ライ症候群などの病気になることもあり、早期に受診しなければなりません。




インフルエンザ 普通感冒
発熱 急激 緩徐
高い・しばしば39〜40℃ 無いか、あっても37℃台が多い
悪寒 強い 軽い
優勢症状 全身症状 上気道症状
全身疼痛(頭痛・腰痛・関節痛・筋肉痛など) 強い 無し
重病感 有る 無し
脈拍 わずかに増加又は、相対的徐脈 熱相当
眼所見 結膜充血 無し
鼻・咽頭炎 全身症状の後続する 全身症状に先行する。 顕著
白血球数 正常あるいは減少 正常が多い
経過 一般的に短い 比較的長い
合併症 気管支炎・肺炎(高齢者に多い) 少ない・中耳炎・副鼻腔炎
発生状況 流行性 散発性



       
* 過去の例に学ぶインフルエンザ大流行;新型インフルエンザが問題になっておりますが、過去のインフルエ

       ンザの流行の傾向は、第1波よりも第2波の方が多くの死亡者を出しております。スペインインフルエンザ(19

       18年)は、コペンハーゲンの死亡者を100%としますと、第1波で死亡したのは全体の5%で、第2波では60

       %でした。香港インフルエンザ(1968年)では、英国ウエールズの場合、第1波では15%、第2波では85%

       が死亡しています。今回の新型インフルエンザでは、季節性インフルエンザとは大きく異なり、高齢者の被害

       が少なく、若年者に感染者や重傷者が多い。死亡者も季節性インフルエンザでは65歳以上が90%を占めて

       いますが、新型インフルエンザでは約8%です。気を付けなければならないのは、妊婦です。妊婦の場合の死

       亡率は一般の人の4倍とされていますので、十分な注意、対策が必要になります。


       インフルエンザ予防のヒントと情報

       
インフルエンザの主症状@38度以上の高熱が出るA身体や頭が激しく痛むB乾いた咳C寒気を感じるD重

       い倦怠感

       
インフルエンザの予防のヒント@患者に近寄らないA石鹸などで手を洗うB咳やクシャミをするときはティッシ

       ュペーパーなどで鼻と口を覆う(圧迫しすぎないように注意)、 C手で目や鼻、口を触らないD罹患したら人に

       近づかず可能ならば外出をしない。


       インフルエンザはワクチンや抗ウィルス薬が注目されていますが近年、マスク、手洗いという普通ではあるが

       効果が見直されている衛生対策とクローズアップされている。 欧米などの国際共同チームが英国医師会雑

       誌電子版に2300の論文から内容を精査しその結果、@頻繁な手洗い、Aマスク、手袋の着用、B感染した

       可能性のある人の隔離が有効であると発表している。 特に幼児の手洗い指導では明確な効果を確認。衛生

       対策が強力な感染予防手段である事を指摘している。それを受け米国CDC(米疾病対策センター)ではマス

       クや手洗いを含む衛生対策の有効性の調査研究に乗り出し、 2年計画の実験を勧めている模様です。(ミシ

       ガン大学のアーノルド・モント教授主導)




       * 近年の報告では、Aソ連型ウィルスは薬剤(タミフル)に対して、ある割合で薬剤耐性を持っていると報告され

       ており、予防はうがい、手洗い、マスクの励行が喧伝されております。 これらは上述した通りですが、新型イン

       フルエンザ対策で発生前に感染を予防するために、熱、咳、くしゃみなどの症状のある人は必ずマスクを着用

       します。マスクは医療現場で使用される「サージカルマスク」が望ましく、医療関係者の場合は患者さんと直接

       近距離での接触も予想されるので、「N95マスク」や「ダチョウの卵から作った抗体マスク」などが必要になりま

       す。また、罹患している人ばかりではなく、 健康な人も予防のためにマスクを着用することは賢い選択であると

       考えられます。流行が周囲で報告される場合には、可能なら外出を2週間程度、(出来うる限り)控えることも紹

       介されております。そのためには、食料や日用品の備蓄も必要になります。(マスクはウィルスの付いた手で鼻

       に触れるのも防ぎます。) その他、室内を適度な湿度に保つことや、バランスの良い食事を取り、十分な休養を

       とる事なども大切な予防手段です。


       (2009年01月中旬時点での流行ウィルスはA香港型が45%、Aソ連型が36%、B型が19%とされ、タミフ

       ル耐性ウィルスは11都道府県の分析では、Aソ連型に対して97%の高率であると報告されております。)



 
      * 2009年04、05月に世界的な大流行(パンデミック)の兆しを見せる新型インフルエンザはH1N1型ですが、

       この解析が米国の研究チームにより進んでいます。それによりますと、「このウィルスは北米の豚・アジアの豚・

       鳥ウィルス・人ウィルスなど少なくとも4種類のウィルスが混合して生まれている」という解析結果を発表しました。

       インフルエンザウィルスは合計8本の遺伝子分節がありますが、米コロンビア大の解析では、「このうちの6本は

       北米豚ウィルスのもので、残りの2本はアジアと欧州の豚ウィルス由来と判明した」としています。 「さらに、北米

       豚のウィルスに、鳥・人に由来するウィルスの遺伝子が混じっていた」としています。チームでは、北米豚の体内

       で1998年頃までには豚・鳥・人のウィルスが混合したのではないかと見ております。一方で、米疾病対策センタ

       ー(CDC)の解析では、「新型インフルエンザウィルスは1918年に大流行したいわゆるスペイン風邪ウィルスが

       保有していた病原性に関する遺伝子を持っていない」としています。この事は「スペイン風邪より病原性が弱い可

       能性を示している」としています。




       
* 新型インフルエンザ;パンデミック(世界的大流行)のリスクであるPhase6をWHOは宣言しましたが、この新

       型インフルエンザで重症化しやすい基礎疾患として、 糖尿病・喘息・心臓病・リウマチが上げております。米国

       CDCの発表(2009、05、18)の週報では、4〜5月にカリフォルニア州で新型インフルエンザに感染した患者

       のうち、13%が糖尿病であったとしています。日本糖尿病協会は「糖尿病そのものが状態を悪化させるのでは

       ない。血糖管理がきちんと行われている人は、一般の人が新型インフルエンザにかかる場合と大きな差はない」

       と冷静な対応を求めております。それでは、良好な血糖値はといいますと、ヘモグロビンA1cが6.5%未満、食

       後血糖値が170未満を上げており、 この値を超えるほど、感染症で重症化する危険性が出てくると指摘してお

       ります。 この点に関しましては、何も新型インフルエンザに限らず、通常のインフルエンザでも同様としておりま

       す。糖尿病の人は感染症に罹ったり、 発熱で体調を崩したりしたときには、それだけ血糖値が上昇し易く、食事

       も減るなどし、いつもより血糖値は大きく変動し、脱水も重なって重症化し易いとしています。受診は早めにして、

       血糖値を下げる様に適切に治療を受けてほしいとしています。



       
* 新型インフルエンザの致死率;新型インフルエンザの致死率は通常の季節性のインフルエンザ0、1%より高

       く0、5%とされております。新型インフルエンザは強毒化したわけでは無く、 殆どの人が免疫を持っていないた

       めに、きわめて伝染性が強いのが特徴です。 インフルエンザは、健康な多くの人にとっては一過性の病気です

       が、基礎疾患を患っておられる方が罹患した場合には、重症化 し、死亡することもあります。 特に注意が必要

       な疾患としては、喘息、心疾患、腎疾患、糖尿病などです。また、乳幼児、妊婦も注意が必要です。(ご参考→ま

       た、65歳以上の人が季節性のインフルエンザにかかると4人に1人は肺炎を併発するとされております。)



       * タミフル耐性インフルエンザウィルス;米国ではインフルエンザ治療薬タミフルに耐性を持つ耐性ウィルスが、

       ヒトからヒトに感染した可能性が指摘されており、 専門家は緊張状態にあります。 「2009、6〜7月にサマー

       キャンプで同室に宿泊した少女2人が新型インフルエンザを発症し、検出されたウィルスが、タミフル耐性を示

       す、遺伝子変異を認めたというもの。」CDC(米疾病対策センター )では慎重な言い回しで、3つの可能性を指

       摘しています。 『@耐性ウィルスが少女間で感染A第三者から2人に耐性ウィルスが感染B2人の体内で夫々

       耐性ウィルスが発生』というものですが、 断定はされておりません。 状況から当該ウィルスを分離できず、それ

       以上の特定は困難との事です。タミフル耐性ウィルスは、国内では最初に大阪で発見されております。(国内例

       では2009、09、11時点で7例がタミフル使用による発生として報告されています。) 「季節性インフルエンザに

       感染した子供の18%でタミフル耐性ウィルスが出ている」 という報告もあります。 しかし、薬剤を使用すれば一

       定の割合で耐性ウィルスは出現する事は知られているところでありますが、最も懸念される事は、新型インフル

       エンザがAソ連型と交雑して、 耐性と感染力を獲得し、 世界中に広がるシナリオであると、指摘しており世界各

       の監視が続くとしております。


 
      * 変異し易いインフルエンザウィルス;インフルエンザウィルスが、遺伝子の変異の激しいウィルスである事は

       よく知られております。 『ヒトインフルエンザウィルス(人に感染)・トリインフルエンザウィルス(鳥に感染)・ブタ

       はヒトインフルエンザにもトリインフルエンザにも感染してしまう』 など夫々の特徴がありますが、豚に感染した

       トリインフルエンザウィルスとヒトインフルエンザウィルスは豚の体内でウィルスが増殖する時に交雑し、今まで

       に無い新型のウィルスが 誕生する事になります。 1918年のスペインインフルエンザでは、トリインフルエンザ

       が、人に感染する様に順応した結果であり、1957年のアジアインフルエンザでは、スペインインフルエンザとト

       リインフルエンザのウィルスが、豚に同時感染し、変異して増殖した結果です。 1968年の香港インフルエンザ

       は、アジアインフルエンザにトリインフルエンザが交雑して、 作り出されたものとされております。 そして、今回

       の新型インフルエンザは、 1990年末に、 豚の北米系統のウィルスと、トリの北米系統のウィルス、 さらにヒト

       のウィルス(香港型) の3種類のウィルスの 遺伝子の組み合わせを持つウィルスが誕生したと説明されており

       ます。このウィルスは豚では流行していたものであるが、ヒトに対しては散発的な感染を示していた程度でした。

       それが、2009年3月頃に、このウィルスにユーラシア系統のブタインフルエンザの遺伝子が入り込み、ヒトとヒ

       トの間でも容易に感染するウィルスに変異してしまったものです。 更に危惧されているところでは、今回の新型

       インフルエンザウィルスと、 東南アジアのトリで流行している高病原性のウィルスが交雑してしまう事であるとし

       ております。これが起きてしまうと、更なる事態が惹起してしまう可能性も否定できません。




       
* 新型インフルエンザ(H1N1)のワクチン接種;当初1ヶ月間隔で2回接種が必要とされていたが、最近の研究

       では、1回接種で十分である事が分かってきた。(小児や妊婦は2回必要の可能性がある)妊婦に関しては、ワ

       クチンの胎児への影響を心配する妊婦がいるが、 妊婦に接種しても問題はないと紹介されている。 むしろ、妊

       婦は
インフルエンザに罹患した場合に、 重症化し易く積極的に接種する事が薦められています。



       * 抗インフルエンザ薬;WHOはインフルエンザに対して早期の抗インフルエンザ薬の投与を推奨しております。

       抗インフルエンザ薬は治療、 予防に有用であるとされております。 日本でも『軽症の人には必ずしも使用する

       必要はないが、幼児、 妊婦、 心臓や腎臓の合併症を持った人々が 新型インフルエンザに罹患した場合には、

       迷わず使用を進めております。 特に妊婦は胎児への影響、 副作用を恐れて躊躇する傾向にあります。しかし、

       インフルエンザの毒性の方が数十倍も危険である。』とし、 『妊婦は新型インフルエンザに罹患した時ばかりで

       なく、感染者と接触した時にも使用が望ましく、 又、 1歳児未満の幼児においても罹患した場合には使用する』

       と紹介されております。2009、10月に日本産婦人科学会は、この件に関連した内容を発表しました。『わが国

       では、これ程大勢の人に対しての投与例が無いため、 抗ウィルス薬の安全性や副作用に対する裏づけを取る

       為、調査を決めたというものです。 (これは妊婦10000人を対象として追跡調査をするものです。)』タミフルは

       内服薬であり、リレンザは吸入薬です。 リレンザは喘息の人が使用しますと、発作を誘導する可能性があるた

       めに、注意が必要になります。




       
* 相次ぐ新型インフルエンザウィルスの変異;世界各地でウィルスの変異報告が相次いでいる。例えば、ノルウ

       ェーでは死者や重傷者から検出されたウィルスに変異が見つかっている。 HA蛋白の222番目のアミノ酸がア

       スパラギン酸から、グリシンに置き換わっていた。この置換では、気道の奥で感染し易くなり、より重症化するの

       ではないかと考えられております。 WHOによると、これに類似した変異は、2009年4月以降、ブラジル、中国、

       日本(2009、06月)、メキシコ、ウクライナ、米国でも確認されていると報告されております。このケースの場合

       では、重症化するとは断定できず、日本でも軽症患者から検出されております。 国立感染症研究所インフルエ

       ンザウィルスセンターではこの、「部分の変化が重症化に繋がるとは思えない」としています。他の変異ではRN

       Aの合成に関係するPB2タンパクの627番目のアミノ酸が、グルタミン酸からリシンに変わり、ウィルスが人間の

       上気道で増殖し易くなると考えられるというもの。 この場合にはより感染が広がりやすくなる恐れがあります。現

       況では新型インフルエンザウィルスの変異は、 その毒性など、どの様な変異が、どの様に怖いのか分かってい

       ません。



       
* 新型インフルエンザと脳症;季節性インフルエンザの脳症(脳浮腫・急性壊死性脳症など)は、脳症患者全体

       の8割が痙攣、2割は異常言動が認められております。 その患者は主に5歳以下です。後遺症は脳症になりま

       すと、4人に1人は知的障害・てんかん・手足の麻痺と、占める率に変化がありません。 2005、厚生労働省研

       究班のガイドラインにより、 メチルプレドニゾロンを点滴投与するパルス療法などが普及し、死亡率は下がって

       いる。
一方、日本小児科学会新型インフルエンザ対策室の2009、11月30日時点集計(データ)での学会への

       報告では、新型インフルエンザで脳症と診断されたものは、季節性インフルエンザよりも、4〜10歳と高い年齢

       に集中しているとしています。症状は痙攣が余り多くなく、異常言動が多いとしています。炎症から脳を守るエダ

       ラボンという治療薬が 2009、09月に指針として採用され、 脳症に効果を上げている事が推測されております。

       ただ、重症肺炎として 学会に報告されているものもあり、 それらの例を含めると、 数千人規模と推定されます。

       肺炎患者は5〜10歳が中心で、 熱が出てから呼吸器障害が出現するまで 12時間以内と短く、早期の治療が

       極めて大切になります。



       
* インフルエンザ脳症の症状例;@痛みのしげきや呼びかけに反応しないA痙攣が続くB異常な言動B−1存

       在しないものが見えている様子 B−2よく知っている人を間違えるB−3うわごとを言うB−4突然、歌を歌うB

       −5理由も無くおびえたり、泣いたり、起こったりするB−6無表情







     
§5  風邪症候群の検査/風邪症候群/喉痛/頸部/痛みと病気



       Hl試験(赤血球凝集抑制試験);
インフルエンザウィルスが鶏やヒトの赤血球を凝集しますが、その凝集は、

       ウィルスに対する抗体により特異的に抑制するという性質を利用したものです。 回復期の抗体価(HI価)が

       急性期に比べて4倍以上の上昇を示せば有意差が有ると判定されます。HI価は比較的早期から上昇し、

       長期間持続する特徴があります。



       
CF試験(補体結合反応);抗原抗体複合体と結合した補体を、感作血球の不溶血を指標として間接的に証明

       するもの。 比較的短期間で抗体価は低下するが、回復期の補体結合抗体価が急性期の4倍以上であれば、

       HI試験同様に有意差が有ると判定します。CF試験は同じA型の亜型であれば、ある程度抗原性が異なってい

       ても、診断が可能です。 (インフルエンザウィルスのA型・B型の判定、A型の亜型、何れでも診断が出来るの

       で、A型で今までの型より著しく異なった株でも{新型の亜型でも}有用であると考えられます。)








       原因ウィルスの特徴と検査

ウィルス 特徴 検査
インフルエンザウィルス RNAウィルスでA.B.C型の亜型が存在し、人に流行するのは主にA.B型です。A型は連続変異、不連続変異を起こします。 HlCF、NT、PCR、SRID、培養、迅速診断、その他
パラインフルエンザウィルス RNAウィルスで2つのサブファミリー(パラミクソウィルス属・風疹ウィルス属)・4つの属がある。大きさは150〜300nmヒトのパラインフルエンザウィルスは主に小児の呼吸器に関係する。 HlCF、NT、ElA、抗原検出(FA)、培養、その他
RSウィルス パラミクソウィルスの一種で、主に新生児呼吸器に感染して、細気管支炎や肺炎を起こす。respiratory syncytial virus CF、NT、抗原検出(ElA)、培養、迅速診断、その他
ライノウィルス 小型RNAウィルスで鼻風邪の原因ウィルス(鼻風邪の50%がライノウィルスといわれる)感染者の分泌物を介して感染が広がります。大きさは直径22〜30nm NT、Hl、ElA、プラーク減少法、培養、その他
コロナウィルス 鼻風邪の15%がコロナウィルスが原因とされる。大きさは直径80〜160nm CF、NT、ElA、抗原検出(ElA)、培養、その他
アデノウィルス 42の型が存在する。呼吸器疾患、結膜炎、出血性膀胱炎、胃腸炎の患者から分離。上気道感染の50%以上がアデノウィルスの関与とされる。大きさは直径65〜80nmの球状のDNAウィルス PCR、CF、NT、抗原検出(ElA)、培養、迅速診断、その他
エンテロウィルス 夏風に関与(コクサッキーA21、A24、エコー11、24)し、咽頭痛・発熱を起こす。コクサッキーB4、B5・エコー4、9、25なども風邪に関与している。 CF、NT、Hl、抗原検出(ElA)、培養、その他
レオウィルス 代表的なウィルスはロタウィルス。感染初期は咽頭炎、嘔吐、発熱などの症状を示します。その後、症状は下痢に進む。大きさは直径90〜80nm CF、抗原検出(ElA)、その他
メタニューモウィルス パラミクソウィルスの一種。一般的な風邪の病原ウィルス。培養が比較的難しい。 RT−PCR法、分離培養、hMPV特異的lgG、lgA、lgM




     
関連検査


     白血球数、CRP(以上炎症関連/炎症マーカーも御参考にご覧下さい)(必要に応じ肝機能検査、腎機能検査)







     
§6  風邪症候群の治療/風邪症候群/喉痛/頸部/痛みと病気


        
病気の治療は対症療法が中心で、安静、栄養バランスが大切です。総合感冒薬を症状が始まった初期に

        服用すれば、自己免疫力によって長引かずにすむ事も多いといえます。普通感冒という病気の場合、ウィ

        ルスに直接作用する薬は無く、対症療法になります。鼻水、くしゃみには抗ヒスタミン剤、喉の痛みはうがい

        薬、トローチ、抗炎症薬など、 咳には鎮咳剤、発熱・頭痛・筋肉痛などには解熱鎮痛薬などです。インフル

        エンザの場合はウィルスの増殖を抑える抗ウィルス薬などが処方されます。 症状が重く、1週間以上続い

        たり、進行するようなら抗生物質も処方されます。 抗インフルエンザ薬としてはアマンタジン(症状出現48

        時間以内の内服/投与期間7日以内、腎機能の低下を伴なう事の多い高齢者は減量投与、予防目的では

        インフルエンザB型には無効)・ニラミニダーゼ阻害薬(リレンザ/インフルエンザA、B型に有効とされ、感染

        細胞から増殖したウィルスを遊離させる。 粉末吸入方式、症状出現後48時間以内に使用する。気道を刺

        激する可能性があり、喘息患者などでは、注意を要する。)、オセルタミビル(タミフル/症状出現後48時間

        以内に投与、年齢により投与量の調節する必要は無い。 糖尿病患者には高血糖を来たした報告があるた

        め、慎重を要する。耐性ウィルスの出現問題がある。)抗インフルエンザ薬の予防使用では、ワクチンの接

        種が出来ない・ワクチンの接種が間に合わないなどのケースの補完的な目的で使用されます。あくまでも

        インフルエンザの予防はワクチン接種が第一選択肢です。(ワクチンは 0.5mL/成人 で上腕外側の皮下

        接種で、1〜2回の接種となります。間隔は1〜4週間とされております。)









        
* SARS;severe acute respiratory syndrome(重症急性呼吸器症候群)ウィルス性新しく発見された感染症

        で病原は新型のコロナウィルスです。このウィルスは、従来のコロナウィルスと遺伝子が相当に異なってお

        り、既存ウィルスが突然変異したものと考えられております。 38℃以上の発熱や、咳・痰・息切れ・呼吸困

        難などの呼吸器症状と消化器症状である下痢も比較的多い。 その他、頭痛・悪寒戦慄・食欲不振・全身倦

        怠感・意識混濁などもあり、 重症例では死亡する率もかなり高い。 潜伏期間2〜10日、発熱・咳で発症し、

        約1週間後に呼吸困難・乾性咳などの肺炎症状が出現。感染経路は咳や喀痰などの気道分泌物による飛

        沫感染が中心と考えられております。

















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